第29回近畿大学公法判例研究会が開催されました。

2023.02.01

2023年2月1日(水)13:30よりオンライン開催で、第29回近畿大学公法判例研究会が開催されました。

今回は、経済学部の村中洋介准教授により、2014年の御嶽山の噴火にかかる国家賠償訴訟(長野地松本支判令和 4 年 7 月 13 日(LEX/DB 文献番号 25593263))について報告がなされました。定期試験期間中ということもあり、研究会は、オンライン方式で実施され、教員、大学院生、学生、約10名が参加し、活発に議論が交わされました。

御嶽山国賠訴訟(地裁判決)では、気象庁による噴火警戒レベル引上げを行うべき義務を怠ったとして、国家賠償法上の違法を認定しました(賠償は棄却)。気象庁の責務が問われる珍しい事件であり、気象庁の責務や災害時の行政の責務を考えるうえで重要な判決であって、今後の展開が注目されます。


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