森山ゼミにて日本ビジネスアート株式会社によるキャリア講演会が開催されました。

2017.12.13

01.jpg2017年12月13日、森山ゼミにて、日本ビジネスアート株式会社(JBA)から武田秀登氏(マーケティング部部長)、川井 雅大氏(ソリューションビジネス部ディレクター)、園田 勇也氏(医療経営支援事業部 リーダー)を講師に招き、キャリア講演会が開催されました。


JBAは大手上場企業300社以上と直接取引を行なっているコンサルティング会社であり、その豊富な経験を基に、本講演会では「人生を輝き続ける;稼ぎ続ける」をテーマとして「企業を見極める知見」、「自身を伸ばす論理」など就職活動に関わる多様なレクチャーが展開されました。

当日は1時間30分での予定でしたが、当初の時間では到底収まりきらない活発な議論が相次ぎ、熱気が漂う空間となりました。

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以下は参加者からの感想です。

土田咲季さん(法学部3年生)

今回のご講演は、これから本格的な就職活動期を迎える私たち3年生にとって非常に有意義な内容ばかりでした。 その中でも特に印象に残ったのは、武田様の「新しい価値を生み出すことこそ、相応のものが返ってくる」というお言葉で、心に深く突き刺さりました。 コンピュータが出現したとき、その価値と影響について一般の人々の間でどこまで議論が交わされていたことでしょうか。小型PCとも言うべきスマートフォンの登場を何人が予見できたことでしょうか。 現代で「普通」と思われていることが過去では「未知」であったことを鑑みれば、今の「普通」が数日後には「遺物」となって現在の価値観が崩壊している可能性も否めません。 このことを企業活動に当てはめると、新しい価値観を基にして社会の仕組みやルールが組み替えられていくことになることでしょう。そのような激動の時代の中、いくら売り手市場といっても自分に見合った会社に入ることができるとは限りません。やっと採用に至ったとしても、いつ解雇されるか、いつその会社が苦境に陥るかもわかりません。 このような「予見不可」の時代こそがグローバリズムの潮流であり、その荒波で櫓をこぎ続けるには、「受信・咀嚼・発信」の繰り返しを通して新しい価値を生み出す気概と姿勢を如何に持つことができるかが問われることでしょう。 価値観というものは、社会・文化的環境との相互作用による経験則の中で獲得されることは言うまでもありません。ただ、翻って言えば、一人ひとりの創造力が集結したものが社会の価値観を形成しているとも考えられます。 予見不可の潮流の中、ある時は風を引き起こし、またある時は灯台となるかのように、次代を担う私たちが社会の方向性を創り出していかなければなりません。 今回のお話は、今一度、私たちに将来の日本の在り方に対する危機感やハングリー精神を抱かせてくれました。 このような貴重な機会を設けて頂いた森山ゼミ生の先輩である4年生の中村亮太さん、ビジネスアートの皆様に改めてお礼を申し上げたく存じます。本当にありがとうございました。

田中大翔さん(法学部3年生)

「如何に稼ぎ続けることができるか」という明快な論点から新自由主義時代におけるキャリア構築論をご教示頂いたことにより、今後の指針がより一層明確となりました。 その中でも特に「自身の力を伸ばす論理」を川井様からお話頂いたときは目から鱗が落ちる想いでした。 具体的に「自分の力」とは、ビジネススキル、傾聴力、挑戦心、スペシャリティ、語学、マネジメント、経営力の各々に相当し、いずれもその獲得に「失敗を恐れない姿勢」、ひいてはたとえ失敗をしても「それを糧にして武功を立てる資質」が問われていることを改めて実感した次第です。 実は、この講演を聴講するまでは、世間で言われている「企業に評価される人材になるには『コミュニケーション能力』が必要だ」という言葉に疑問を感じていました。なぜなら、その多くがただ単に自身の経歴に言葉を添えて一方向的に発信するばかりのものに思えていたからです。 しかしながら、本講演会で確信に至りました、「そうではない」と。つまり、その前提として相手の情報・要求をしっかりと分析して読み取り、かつ、それに対する適切な言語/非言語の両アプローチを採用することこそが真のコミュニケーション能力であることを痛感しました。槍や弓を交わすことは結果論にしか過ぎません。 企業活動を戦に位置づけるのであれば、その「事前の準備;想定」にこそ、勝敗を決する多くの事項が秘められています。そうした資質を有する人材に至るには、引き続き、法を通して社会を捉え、文化価値にまで根ざす言語運用を目指す必要があり、そして、何よりも「自身が社会を牽引するのだ」という野心を持った活動を実現化していかなければなりません。 これまでも「新しい価値」を生み出す諸活動に励んできましたが、より一層気が引き締まる貴重な機会となりました。講師の皆さんにはこの場をお借りしてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

木村麻裕さん(法学部3年生)

本格的な就職活動期が目前に迫る中、豊富なコンサルティングのご経験を通してあくまでも実状に沿ったキャリア講演をご提供頂きましたことにお礼申し上げます。本当にありがとうございます。 予定されていた1時間30分が瞬く間に過ぎ去るかのように充実した時間と空間でした。 すべてのお話が心に染みるものばかりでしたが、その中でも特に「有資源」の視座からキャリア構築を見つめる重要性に自身の人生を改めて投影することができたのが最も大きな収穫です。 当然のことではありますが、労働に対する対価が給与額であり、その獲得には時間の有限性も考慮しなければなりません。 自身の信条として「恐れずに踏み込む」、そして「まずはやってみないと経験値を得ることができない」という考えが色濃いものの、その反面、活動射程をどのように絞り込むかという悩みを抱いていました。 興味や関心はもちろん重要な事柄です。しかしながら、その一方で、その企業・団体のさらなる発展に自身がどのように寄与できるのか、ひいては、グローバル化が進む大競争時代において当該企業・団体の中で新しい価値を生み出すことに自身を如何にコミットさせることができるのか、そして、その結果として、自身は如何なる対価を獲得することができるのか、という社会活動の大前提に基づいて初めて自身のキャリアを見つめることができると信じて止みません。 まさに、ご講演時に頂いた「人生を輝き続ける;稼ぎ続ける」が私の今後のライフ・コンセプトになった瞬間でもありました。このような貴重な場をご提供頂きまして改めてお礼申し上げます。

長田 匡史さん(法学部3年生)

日本ビジネスアート株式会社を牽引される武田様・川井様・園田様だからこそ知りうる企業側の内情や、採用側から見た『気になる学生』の定義など、先に迫る就職活動だけでなく、自身のライフプランをも深く考えさせられる素晴らしいキャリアセミナーでした。 『100社から20社へ』という切り口から企業研究の重要性を再認識するとともに、経済情勢や国際情勢の情報量がこれからの就職活動において特に重要になってくると知り、焦りを感じました。 私は興味のある企業とその競合他社に絞ってリサーチしかしておらず、自身の甘さを痛感しました。また、何をベースに就活をするかという方向性は私自身の中では持っていましたが、どのように就活をするかという方法論的な部分は不透明であったことに自省致しました。 『コミュニケーション能力とは傾聴力である』と川井様からお伺いした際に、今まで様々なセミナーなどで抽象的に説明されていた『コミュニケーション能力』という言葉に対してのイメージを掴みきれたと感じました。 ビジネスシーンだけでなく面接時においても、聞き手から発せられる心地よい相槌が次のステップに進む大きな要素になるというお話を聞きながら何度も頷いてしまいました。 セミナーコンテンツだけでなく、セミナーを通して、私たち学生に対したプレゼンテーション方法や、傾聴のしかた、ジョークを交えたメリハリのつけ方など、これからの人生で必ず活きる技術を網羅して下さった充実感溢れる90分のセミナーでした。本当にありがとうございました。