林晃大ゼミ所属の3年生が、フィールドワークを行いました。
2017.12.04
「震災に対する行政活動のあり方」をテーマとして研究を行っている林晃大ゼミ(行政法)所属の3年生が、2017年12月1日から3日にかけて、宮城県(仙台市、石巻市、多賀城市、松島町)でフィールドワークを行いました。
初日の12月1日は、研究テーマに沿って組まれた班ごとに聞き取り調査や資料収集を行いました。訪問先は宮城県庁、仙台市役所、多賀城市役所といった自治体はもちろん、仙台市交通局、宮城テレビ放送、NPO法人、大学など多岐にわたっています(詳細は以下をご覧ください。)。
12月2日は、公益社団法人「みらいサポート石巻」の協力の下、「震災語り部プログラム」およびARを用いた「防災まちあるきプログラム」に参加、さらに12月3日は、松島町を訪れ、観光地として復興を果たした日本三景・松島の現状を視察しました。
参加した学生からは、研究面はもちろんのこと、現地を訪れない限り知ることのできなかった被災地の実情や、現地の人々の生の声を聞くことができ、貴重な経験になったという声が聞かれました。
~12月1日に行われたフィールドワークについて~
A班(坂本彩華、殿本祐太、西尾千穂、西野弘将、広重渉)
テーマ:震災発生時の公共交通機関の対応について
「私たちは、震災当時の帰宅困難者について調べるため仙台市交通局を訪問しました。そこで、当時の駅構内の状況から運航再開に至るまでの経緯を伺いました。『市民の足の確保』に重きを置いて震災直後から業務に当たられたというお話が印象的でした。」
B班(浅田皐汰、稲野陽介、林佑弥)
テーマ:石巻市における復興への足取り
「私たちは、石巻専修大学の山崎泰央ゼミおよび特定非営利活動法人石巻復興支援ネットワーク"やっぺす"を訪問しました。現地の大学とNPO法人の『震災復興』に対する見方の違いや共通点、復興時の行政に対する思い等を知る有意義な時間となりました。」
C班(太田啓介、北山瑛人、久保田瑞基、畑山日菜乃、松本尚哉)
テーマ:被災地におけるNPO法人の防災対策について
「私たちは、『特定非営利活動法人防災士会みやぎ』と『認定特定非営利活動法人みやぎ災害救援ボランティアセンター』を訪ねました。そこでは、これから起こると予測されている震災に対してNPO法人が行っている様々な防災活動、NPO法人から見た行政による防災の実態についてお話を伺いました。」(みやぎ災害救援ボランティアセンターHP(http://www.m-drc.org/report2017.php#20171201)にてフィールドワークの模様が紹介されています。)
D班(尾上絢玲、木村早由里、田村朱穂、辻志織、丸山夢未、光永育実)
テーマ:地方自治体による減災への取組み
「私たちは、多賀城市役所と仙台市役所を訪問しました。どちらの自治体でも、行政による減災への取組みを中心として、被害を最小限でとどめるための対策、災害が起こる前に我々市民が行うべきこと、外国人に対する自治体による減災活動の在り方などについてお話を聞かせていただきました。また、自治体ごとにその地域に合った減災の仕組み作りを行っているという事実を学ぶことができました。」
E班(重信峻太、土本友護、福田真帆、松原愛子、森翔子)
テーマ:社会的弱者の保護と行政の対応について
「私たちは、宮城県庁と宮城テレビ放送を訪問しました。宮城県庁では避難時における行政の役割や社会的弱者への対応について、宮城テレビでは震災当時の状況やマスメディアの在り方等、行政と民間の双方の視点から震災時のお話を伺いました。」