「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」派遣留学生の比江島重友さん(法学部4年生、アフリカ派遣)による帰国報告会が開催されました。

2017.01.25

01.jpg2017年1月18日、森山ゼミの「国際活動推進研究会」に所属する比江島重友さんが、「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」により派遣されたアフリカ国際活動に関する報告会が開催されました。 2014年からスタートした「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」は、文部科学省が官民協働で取り組む海外留学支援制度です。 派遣留学生は支援企業と共にグローバル人材コミュニティを形成し「産業界を中心に社会で求められる人材」「世界で、又は世界を視野に入れて活躍できる人材」へと育成することに主眼が置かれています。


02.jpg2016年9月25日から2017年1月15日までの約4ヶ月間、比江島さんは「アフリカビジネスのスペシャリストを目指して -ラストフロンティアにおける対日理解促進と市場開拓を見据えた南アフリカでの国際開発活動ならびにケニアでの環境調査活動-」をテーマに現地活動を進めました。

また、帰国後は海外体験の魅力を伝えるエヴァンジェリスト(伝道師)として日本全体の留学機運を高めることに貢献することが期待されていると同時に、各界のリーダーによる指導も通して、将来の日本に求められる資質や能力を伸ばすことになります。


03.jpg以下は、帰国報告会を終えて比江島さんから寄せられた寄稿です。

ケニアと南アフリカでの活動を終えた今、達成感に満ちています。出国前と帰国後ではアフリカに対する捉え方も距離感も大きく変わりました。行動することの重要性を改めて感じている次第です。 アフリカはいまだにあらゆるインフラが整っていません。一日中停電が続き懐中電灯の灯りで夕食を食べたこともありますし、車のタイヤがでこぼこ道に挟まり動かなくなったこともあります。このような電気や道路の未整備に対して、日本はODA等で支援しています。 しかし、ただ単に物資や技術の支援をするだけではアフリカの「持続可能な開発」にはつながりません。したがって、同時に人材育成も行っていく必要があると感じました。 この数カ月でアフリカの多様な実像が見えました。たとえば、用心に用心を重ねていながらも実際に危ない目にも遭いましたし、人種差別も受けました。 ストリートチルドレンやエイズ感染者もたくさん見受けられました。 一方で、高いレベルの教育が行われていたり、豊富な資源や土地を持っていたりすることもしっかりと調査することができました。 また、日本国との架け橋になるべく対日理解促進活動も草の根レベルで展開して参りました。 以上の諸活動を通して、国民平均年齢、人口、天然資源、そして、何よりも私たちが日常生活で見逃しがちな「生への充実意識」がアフリカを世界市場の中心へと押し上げる日がそう遠くないと改めて確信すると同時に、この貴重な経験をもとにさらに国益に還元できる人材になることを強く決心した次第です。 最後に、今回のアフリカ挑戦は「トビタテ!留学JAPAN」の奨学金支援制度と多くの方々のサポートなしにはあり得ませんでした。この場を借りて心よりお礼申し上げます。 「トビタテ!留学JAPAN」の関係者の方々、法学部の先生方、そして、国際・法の学際的視野から切磋琢磨してきた戦友たるゼミの皆さん、本当にありがとうございました。 今後も、森山ゼミ「国際活動推進研究会」は、ゼミ生自らの主体性のもと、日本と海外との橋渡しになる国際的役割を担う人材育成を進めていきます。