「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」派遣留学生の比江島重友さん(法学部4年生)から留学便りが寄せられました。

2016.12.05

官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」によりアフリカに派遣されている森山ゼミ「国際活動推進研究会」の比江島重友さん(法学部4年生)から活動内容が寄せられました。

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2016年9月よりケニe327.jpgアでさまざまなフィールドワークを行っています。今回は、その中でも学校でのインターンシップの体験をご紹介させて頂きます。
2016年8月に、ケニア・ナイロビにて第6回アフリカ開発会議(TICAD Ⅵ)が開催されました。
日本は、2018年までの3年間で我が国の強みである質の高さを活かした約1000万人への人材育成(エンパワーメント)を行う旨を発表しています。


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個人的にも、人材育成e322.jpgはアフリカが成長するうえで最も重要な課題であり、それゆえ、究極の投資になると考えています。
そのうえで、人材育成の基盤となるのが「教育」です。
今回、ケニアの学校で実際に授業を体験させてもらったり、日本人教師として教壇に立ったり、さらには部活動や遠足にも参加させてもらうことで、ケニアの教育を多方面から捉えることができました。
ケニアはアフリカ諸国の中でも著しい経済成長をしており、教育にも力を入れてきています。


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教育制度は、8・4・4制(プライマリースクール8年、セカンダリースクール4年、ユニバーシティ4年)を採用しています。
2003年にはプライマリースクールが、2007年にはセカンダリースクールが無料化されたことに伴い、学校に通える子供たちが増えてきました。
学校のインターンシップに参加して最も驚いたのは、彼らの言語習得能力の高さです。
ケニアには42の部族があり、全国民がいずれかの部族に属しています。各々の部族で各々の言語が使用されており、それが彼らの母語となります。


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そして、学校でスワヒリ語と英語を同時に学習し始め、ほとんどの学生が15歳程度で部族の言葉とスワヒリ語、英語の3カ国語を扱えるようになっていました。
さらに、言語学習に限らず、彼らはあらゆることに対して向学心・好奇心を持っているように感じます。
たとえば、日本語や日本文化の授業を行った際も、日本の政治や宗教、家族制度や死者の扱い方など、さまざまな質問が飛び、それが授業終了後も続くという状況でした。
このような現場を体験させてもらうことで、ケニアの教育の現状を理解すると同時に日本の教育に対する危機感も覚えました。


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