法学部長土屋孝次から新年のご挨拶を申し上げます。

2016.01.01

新年明けましておめでとうございます。新しい年を迎えるにあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。  

さて本年は、1950年発足の近畿大学法学部にとって歴史的な一年となります。  

まず、法学部関係者の念願であった新校舎が完成します。竣工は2016年2月予定であり、Eキャンパスに最新設備を整えた5階建ての法学部棟C棟が出来上がります。  

法科大学院の入るB棟に隣接するため大学院との連携も図ることができ、また、文芸学部、経済学部、総合社会学部等のEキャンパスにある文系諸学部との積極的な交流も予定されています。大学通りを見通せる西門18号館を離れることに一抹の寂しさは感じますが、新しい法学部校舎は、将来にわたって充実した教育サービスを提供できる基盤そのものになると考えております。

次に、2016年春には、法学部が法律学科1学科に再編されます。  

法学部の2学科制は経営法学科創設の1966年に始まり、2004年には同学科を政策法学科に改組し、法律学科とともに法学部の両輪を構成してきました。今回の1学科再編では、このような法学部の歴史と伝統を踏まえ、政策法学科の教育内容すべてを法律学科に統一する形で行われます。

この結果2016年春の入学生からは、進路の変更や興味ある分野が変わった場合に、柔軟にカリキュラムを選択・変更できることになります。新しい1学科制の下で、激しい環境変化や新しいニーズに対応できる人材を社会に送り出すことができると確信しております。  

また、2016年は、現行教育カリキュラムの完成した姿を見ていただく年になります。  

まず、完成年度を迎えるコース制は、入学時より明確な進路希望を持つ学生を対象とするもので、弁護士等の法曹、法律専門職を目指す司法コース、国家公務員、地方公務員を目指す行政コース、そして国際的に活躍できる人材を養成する国際コースの3コース制となっています。現行法学部カリキュラムの核である専攻プログラム、さらに、実績を誇る英語・教育・スポーツの各副専攻についても、より充実した内容となることが期待できます。2016年は、検討を重ねてきた学部教育改革が花ひらく年となることでしょう。  

2016年は、新しい校舎が完成するとともに、新たな1学科制の下で教育プログラムを完成させる重要な一年となります。今年も法学部教職員一同は、教育の一層の充実をはかり、社会が求める多様な課題に対応可能な人材を輩出できるよう努力する所存です。  

2016年が皆様にとってよりよい一年となりますことを心より祈念し、挨拶といたします。 

2016年1月1日
法学部長 土屋 孝次