稲葉浩幸短期大学部長のエッセイ第2回「『朧月夜』にしくものぞなき~明治保険事始②」が掲載されました
2026.05.27
2026年5月26日、公益財団法人生命保険文化センターのウェブサイトにおいて、稲葉浩幸短期大学部長によるエッセイ第2回「『朧月夜』にしくものぞなき~明治保険事始②」が公開されました。
今回のエッセイでは、平安時代の歌人・大江千里の和歌「照りもせず曇りもはてぬ春の夜の朧月夜にしくものぞなき」を手がかりに、1889(明治22)年に須藤南翠が発表した小説『朧月夜』を取り上げています。
本作品では、日本銀行の金庫爆破事件を発端として、詐欺や毒殺、保険金詐取など数々の事件が展開される中、近代的保険制度が物語の重要なテーマとして描かれています。生命保険の診査制度や海運保険など、明治期の保険実務についても詳細に紹介されており、近代日本における保険制度の広がりと社会的受容を知ることができる内容となっています。
また、作品世界に描かれる「善と悪」「愛と欲望」「近代の光と影」が、"朧月夜"という曖昧で美しい情景と重ね合わせて論じられており、文学と保険史を横断する興味深い考察が展開されています。
エッセイ内では、黒岩涙香 『生命保険』、遅塚麗水 『保険娘』、内田魯庵 『投機』、夏目漱石 『吾輩は猫である』など、保険を題材とした明治文学作品についても紹介されています。
ぜひご覧ください。
https://www.jili.or.jp/kuraho/essay/2026/10487.html
「朧月夜」にしくものぞなき~明治保険事始②|エッセイ一覧|公益財団法人 生命保険文化センター
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