「短期大学部教員・学生が陸上自衛隊中部方面隊主催「南海レスキュー訓練」に参加」
2025.01.21
阪神・淡路大震災の発生から30年がたったこの日、陸上自衛隊中部方面隊が、大阪府内で「南海レスキュー訓練」を実施しました。南海トラフ地震を想定した人命救助活動や関係機関との情報共有活動を含む大規模な防災訓練です。自衛隊大阪地方協力本部と連携協定を結ぶ近畿大学からも教員・学生が参加し、心肺蘇生法や担架の使用法を学んだほか、水害時の土嚢作成などに汗を流しました。
短期大学部からは教員3名、学生2名が参加し、大阪城公園、舞洲、大阪府庁危機管理室を移動しながら、災害時の備えを学びました。ヘリコプター搬送訓練には、避難民として搭乗する役割を演ずる予定でしたが、搭乗予定のヘリコプターが目の前で飛び去るというハプニングにも遭遇。広島県で発生した山火事の消火活動に向かうためとの理由を知り、予見できない災害の発生と自衛隊の迅速な対応を目の当たりにすることになりました。
イベントに参加した井田泰人教授は、「自衛隊の業務の重要性、有り難さを再確認できました。自衛隊の方々の日々の訓練、高度な知識の習得で国民の安全は維持されていることを強く感じました」と述べ、「大阪府庁内にある危機管理センターの組織と職務についての説明を受けて、府民に災害情報を発信する流れがよく分かりました。今日のイベント参加で安全について改めて考えるきっかけになりました」と真剣な表情で語りました。また、短期大学部1年生の栗田さんは、「今回は自衛隊のツアーに行かせてもらい色々な滅多に出来ない物を体験できました、その中で一番気に入ったのはロープワークです、ロープでぶら下がっても大丈夫な結び方を教えてもらったり、自分に巻き付ける方法を教えてもらいました。この知識はキャンプや消防団員活動で活用していきたいです」とすがすがしい表情を見せました。
また同じく1年生の岩井さんは「今回の見学で自衛隊の被災地派遣や訓練などの事を深く知る事ができました。災害復旧時に利用されているコンクリートを破壊する機械や鉄筋を切る機械を実際に使用してみたりできて貴重な経験ができました。またヘリコプターを使った救助訓練も見学する事ができました。ヘリコプターに搭載されている強風でも機体が安定するための装置にとても感銘を受けました。日々国民のために訓練をされていている自衛隊や公務員の方々に改めて感謝する良い機会になりました」と参加した感想を語ってくれました。
近畿大学短期大学部でも、教職員・学生に対して防災訓練と理解度チェックを実施するなど、災害への備えを啓発していますが、本記事をご覧の皆様におかれましても、ぜひ、まさかへの備えをなさってください。