公開講座「コロナ禍と読書」を開催しました

2023.01.30

2023年1月21日(土)、東大阪キャンパス3号館にて、対面とオンラインのハイブリッド形式で、近畿大学短期大学部公開講座2023「コロナ禍と読書」を開催しました。
講座は2本立てで、まず短期大学部川原亜希世准教授に「コロナ禍と出版不況」というテーマで、続いて外部講師として八木俊憲東大阪市立図書館統括館長をお招きし「コロナ禍におけるひがしおおさか電子図書館と学校連携」というテーマで、それぞれご講演をいただきました。会場参加者は21名、オンライン参加者は最大92名と、合計で110名を超える皆様にご参加いただきました。オンライン形式では、北海道や沖縄からのご参加もありました。
なお講演後に実施したアンケートでは「非常に満足」「満足」とのご回答が9割を超え、有意義な講座だったという意見が多く見られました。ただ、質疑応答の時間が短くなってしまったため、回答を一部割愛させていただきましたこと、主催者としてお詫び申し上げます。当日に回答できなかったご質問につきましては、本ページの下部に回答を掲載しておりますので、ご参照いただければ幸いです。


【参加者の声(アンケート結果の抜粋)】
・久しぶりの対面式の講座で楽しかったです。
・このような機会があれば、今後も参加し、学びを広げていきたいと思います。
・電子図書館の導入について関心があり、今日の講話はとても参考になるものでした。また、今後の出版についても興味深いものでした。遠方に住んでいますので、Zoomでの講演は有り難かったです。
・公開講座の参加は初めてでしたが、無料でありながら充実した内容で満足度は高かったです。質疑応答の時間を長めに取れるともっと良かったと思います。
・電子図書館について、今後更に拡大されると思っていたので、学校図書館との連携を進められた東大阪市立図書館の事例は参考になりました。反面子どもたちにはまだまだ紙の本をたくさん手に取って欲しいとも思います。電子図書館は蔵書が更に充実されると良いなと個人的に思っています。


【当日対応できなかった質問の回答】
Q. 電子図書館の一般向けのジャンルはどのようになっていますか?子どもむけの児童書や絵本が中心でしょうか。
A. 所蔵コンテンツの一般書と児童書の割合は約8:2です。一般書では9類(文学)が32%と最も多く次いで3類(社会科学)が13%、5類(技術)が11%と多くなっております。児童書では9類(文学)が45%とほぼ半分を占め、次いで絵本が21%、4類(自然科学)が7%、2類(歴史)が6%となっております。

Q. 地域の「ものづくり」に関して、図書館としてどのように取り組まれていますか?
A. 「ものづくり」に関する資料は積極的に収集しております。東大阪市の地元企業の協力を頂いて、年に1回は子供対象のものづくりイベントを開催しております。

Q. 大阪府立中央図書館とのすみ分け?は、どうされていますか?
A. 一般的な資料及び東大阪市に関する資料は東大阪市立図書館で収集し、より専門的な資料や利用の限定的な資料については大阪府立中央図書館の資料を相互貸借にて借り受けるようにしております。

Q. 学校図書館における電子書籍を選定する際、学校の教職員が介入する場合はありますか?
A. 電子図書館は公共図書館にて運営しており、電子図書館で所蔵する電子書籍(コンテンツ)も公共図書館でのみ選書しております。

Q. 誰が何を読んだという貸出データの扱いはどうなっていますか。
A. 電子図書館のアカウント情報としてはID番号と生誕年しか管理しておらず、個人名や住所等の個人情報は保持していませんので、誰が何を読んだかもわからなくなっております。

Q. 電子図書館を活用することで、学校図書館の読みもの(紙の蔵書)は新刊が増えないということにはならないのでしょうか。
A. 東大阪市の場合は、電子図書館は公共図書館の予算にて運用されています。学校図書館の予算は各学校で別に運用されており、各学校図書館の資料収集には影響を与えないと考えております。

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