公認会計士試験に合格!短期大学部OBにインタビュー

2021.12.23

本学短期大学部OBの岩本真さん(2018年短期大学部卒、2020年本学経営学部会計学科卒)が、2021年8月に実施された公認会計士試験(論文式試験)に合格されました。公認会計士試験は、国家資格の中でも特に難易度が高い資格として知られています。2022年1月から、監査法人に就職される予定です。


公認会計士とはどういう仕事ですか。
企業が株主から集めたお金を適切に使っているかどうか、第三者の立場からチェックする仕事です。税理士や行政書士にも登録できるので、幅広い仕事ができるところも魅力だと思います。

会計士試験に合格するまでの経緯を教えてください。
 公認会計士を目指すことにしたのは、短期大学部に入学してからです。高校では吹奏楽部の活動に打ち込んでいました。吹奏楽部での練習で、集中力や忍耐力が鍛えられたと思います。高校を卒業したら就職するつもりでしたが、あるときテレビで「ビリギャル」の映画を見て、自分も勉強を頑張ったら何かできるという気になって、大学受験することにしました。

公認会計士を目指すことにしたのは、何かきっかけがあったのでしょうか。
短期大学部の授業で、簿記論や会計学の講義を受けて、企業会計に興味を持ちました。特に会計学の授業で、株主資本等変動計算書を実際に作ったのが面白かったです。会計学の講義や基礎演習でお世話になった先生には、会計に関する仕事について教えていただいて、その時に公認会計士という職業を知りました。
勉強方法などアドバイスいただきながら、独学で簿記検定にチャレンジし、1年生の11月に簿記3級、2月に2級を取得しました。スムーズに簿記2級まで取得できたので、公認会計士を目指してはどうかと勧められ、公認会計士を目指すことを決意しました。

短期大学部に入学してから簿記の勉強を始めて、さらに公認会計士を目指したんですね。
はい、そうです。もし私が4年制大学に進学していたら、公認会計士にはなっていなかったのではないかと思います。編入学試験もあり、目標に向かって勉強するという意欲を持ち続けることができました。また、学生と先生の距離が近く、目標に向けて後押ししてくださったことも大きかったです。

編入学試験の勉強もしつつ公認会計士の勉強もしていたのですか。
 いえ、公認会計士を目指すことにはしたものの、まずは編入学試験の勉強を第一にしました。簿記2級の試験が終わってからは編入学試験に向けて特に英語の勉強に力を入れました。経営学部会計学科への編入学試験に合格したあと、短大2年生の12月から専門学校に通い始めて、本格的に会計士の勉強をスタートしました。経営学部に編入学してからは、専門学校とのダブルスクールでした。

短期大学部での勉強は役立ったでしょうか。
 短大で1年生の間に簿記の資格を取っていたことは、公認会計士の勉強でアドバンテージでした。簿記や会計の知識が全くないところからスタートする人もいるので。
また、公認会計士の試験科目には経営学もあり、短期大学部での講義や編入学試験対策として勉強したことが役に立ちました。
編入学試験に向けて勉強した内容は、経営学部の講義や公認会計士試験の勉強にもつながっていました。公認会計士試験に限らず、短大で勉強したことは、編入学した後や社会に出てからも役立ちますので、無駄になることはないと思います。

公認会計士の勉強で特に何が大変でしたか。
 ずっと勉強で、大変でした(笑)早朝に専門学校で自習して、昼に大学で講義を受け、夜は専門学校の講義を受けるという生活でした。
また、新型コロナウイルスが感染拡大し始めた時には、専門学校が閉鎖となりました。ただ専門学校の近大出身者グループでZoomを使った勉強会をするなどして、モチベーションを維持して頑張り続けることができました。

短期大学部の学生にメッセージをお願いします。
 目標に向かってコツコツと頑張り続けることがとても大事だと思います。もしかしたらスロースターターの方もいるかもしれません。僕もそうでした。でも近大の短大には、頑張りたいと思った時に頑張れる環境が整っており、教職員の方々が後押しもしてくださいます。
短大生は、4年制大学の学生に比べて学力が劣ると考えたり肩身の狭い思いをしたりすることがあるかもしれません。実は自分もそうでした。でも社会に出てからのことを考えると、あまり気にしすぎる必要はないと思います。
短大2年間、編入学すれば4年間の大学生活は早いですが、今後の人生を大きく左右する大事な期間です。ぜひそれぞれの目標を見つけそれに向かって頑張ってください。応援しています。

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