夢は海上自衛隊のパイロットになること 5回目のチャレンジで夢をつかみました!

2018.10.31

近畿大学(大阪府東大阪市)の短期大学部の2年生が、自衛隊の一般幹部候補生(パイロット志望)の採用試験に合格しました。高校生の頃から海上自衛隊のパイロットを目指して採用試験に挑戦し、5回目の挑戦で夢をかなえた西向直人君に、お話を聞きました。

―今回合格した試験はどんなもの?
 一般大学から幹部自衛官を目指すためのもので、パイロットを志望する者は、1次は筆記試験のほかに筆記式操縦適性検査があり、2次は小論文試験、口述試験、身体検査のほかに、航空身体検査があります。さらにパイロット志望者のみ3次試験もあります。募集は若干名ですが、全国で数人しか合格しません。

―短期大学部での勉強は役に立ちました?
試験で英語のウエイトが高いので、1年生の時から大加茂先生に相談に行っていました。結果的に英語の成績が伸びたのがすごく大きかったです。筆記試験は基本的に国家公務員の試験と同じような内容ですので、社会科学の政治・経済・法律の勉強は入江先生、浦川先生に相談しました。

―海上自衛隊のパイロットになりたいと思ったきっかけは?
高校生のころから漠然と思っていたんですけど、高校卒業後1年間、自衛隊にいた時に、毎日近くで機体を見る機会があって。どうしてもこれに乗りたいと思うようになりました。

―受験や採用後についての情報収集は?
全国に500人くらい受験者がいるんですけど、合格者が少ないので、とにかく情報がなくて。防衛省のウェブサイトを何時間も調べましたし、全国の都道府県にある事務所50か所のサイトを全部見て、情報を探しました。

―これから行く学校はどこにあるの?飛行機に乗るのはいつごろ?
 広島県の江田島市です。そこでまず1年間、海上自衛隊の幹部となるための教育を受けます。船での実習もあるので、パイロットの訓練は2年後くらいから。実際に自分一人で乗って、国家資格を取るのは3~4年後と聞いています。

―5回目の挑戦でしたよね?
 高校3年生から毎年、高卒から入れる航空学生や、浪人して防衛大も受験しました。今回初めて一般大学卒業者を対象とする幹部候補生の採用試験を受験して合格しました。

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