教員紹介

村山 綾

村山 綾
准教授
所属 国際学部 国際学科 グローバル専攻
学位 博士(人間科学)
専門 社会心理学
ジャンル 医療・健康/メンタルヘルス
コメント 集団内コミュニケーションで生じる葛藤について、文化比較などを通して研究しています。裁判員制度などにみられる専門家-非専門家コミュニケーションの特徴についても検討を進めています。
リサーチマップ https://researchmap.jp/ayamurayama

自己紹介

高校卒業後、(1)心理学について学びたい、(2)心理学を学ぶ上で英語の文献をスムーズに読めるようになりたい、との考えから、これらを同時に達成できる可能性の高いアメリカの大学の心理学部に入学しました。大学卒業後は、心理学の中でも特に社会心理学が扱う問題について、さらに研究を進めるために日本の大学院に進学し、博士号を取得しました。研究テーマは、チームで生じる葛藤の解決方法やその文化差、また、裁判員裁判の評議場面のような、専門家-非専門家による話し合い場面で生じる問題や、犯罪被害者・加害者に対する一般市民の反応の特徴を理解することです。これらの研究テーマは全て、人と人とのコミュニケーション場面で生じる問題を扱っているとも言えます。社会心理学という学問を通して見えてくる世界や、人が実は多くの場面において非合理的な行動や選択を行っているという事実について、皆さんとともに学ぶ機会を楽しみにしています。

学生へのメッセージ

大学生活を通して、皆さんにはぜひ、ものごとに対する優先順位をつける力を習得してもらいたいです。時間的な余裕は、気持ちの余裕につながります。気持ちに余裕があると、他者の異なる意見や考えを受け入れ、自分なりに消化したり(多様性の受容)、新たなチャレンジにつながるのではないかと思っています。大学卒業後は、残念ながら自分で自由に使える時間がどんどん少なくなります。忙しい日々の中で、自由に使える時間を確保・維持するためには、タスクに優先順位をつけ、それらを効率的にこなしていく必要があります。何を優先するかは人によって違いますし、正解・不正解もありません。状況によって変化することさえあるでしょう。在学中に、ぜひ自分なりの優先順位のつけ方を知ってください。

※推薦図書:ダニエル・カーネマン(著) ファスト&スロー(上・下)(早川書房)

主要科目

異文化コミュニケーション論
ネット社会とコミュニケーション
コミュニケーションの事例研究
非言語コミュニケーション論

ゼミ紹介

ゼミでは、人の「こころ」を理解するために、社会心理学と関連する古典的、および最新の研究論文(主に英語)を講読したり、実際にデータを収集したりします。「こころ」は、それをある割合で反映するであろう、行動データの収集・分析を通して理解します。データを収集するにあたって、基本的な統計の知識や分析の仕方について学ぶことも必要になります。「統計的知識や分析」という表現を聞くと、「数学か…」と少し身構える方もいるかもしれません。しかし同時に、卒業後、多方面で活用できるスキルでもあります。ゼミを通して、日常生活で直面するさまざまな対人的な軋轢や困難について実証的に分析・理解する能力を身につけてもらいたいと考えています。

学歴/経歴

学歴

  • 2004年4月 - 2008年3月
    大阪大学大学院 人間科学研究科 博士後期課程
  • 2002年4月 - 2006年3月
    大阪大学大学院 人間科学研究科 博士前期課程
  • 1998年9月 - 2001年12月
    州立モンタナ大学 心理学部
  • 1995年4月 - 1998年3月
    土佐高等学校

経歴

  • 2019年4月 - 現在
    近畿大学 国際学部 准教授
  • 2018年4月 - 2019年3月
    近畿大学 国際学部 講師
  • 2016年4月 - 2018年3月
    近畿大学 国際学部 特任講師
  • 2014年10月 - 2016年3月
    日本学術振興会・関西学院大学 文学部 特別研究員RPD
  • 2011年4月 - 2014年9月
    関西学院大学 応用心理科学研究センター 博士研究員

研究活動情報

研究分野

  • 人文・社会, 社会心理学

研究キーワード

集団意思決定, 社会心理学, システム正当化, 道徳基盤理論, 公正推論

論文

  1. 日本語版道徳基盤尺度の妥当性の検証―イデオロギーとの関係を通して―
    村山綾, 三浦麻子
    心理学研究  2019年6月  [査読有り]
  2. 刑事事件の元被告人に対するフォルスアラーム効果.
    村山綾, 三浦麻子
    認知科学  24  (2)  2017年  [査読有り]
  3. 非専門家の法的判断に影響を及ぼす要因-道徳基盤・嫌悪感情・エラー管理に基づく検討-.
    村山綾, 三浦麻子
    認知科学  22  (3)  2015年  [査読有り]

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書籍等出版物

  1. 偏見や差別はなぜ起こる? , 北村英哉, 唐澤穣 , 分担執筆 , 第2章:公正とシステム正当化 , ちとせプレス , 2018年7月
  2. 社会心理学: シリーズ心理学と仕事10 , 太田 信夫, 大坊 郁夫 , 分担執筆 , 第2章2節 裁判の心理学 , 2017年8月
  3. エピソードでわかる社会心理学 , 谷口淳一, 相馬俊彦, 金政裕司, 西村太志 , 分担執筆 , エピソード56、60(集団凝集性、集団内葛藤) , 北樹出版 , 2017年3月

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講演・口頭発表等

  1. 内在的公正推論における世代間比較-日米における傾向の把握- , 村山綾, 三浦麻子 , 日本社会心理学会第59回大会 , 2018年8月
  2. 日本語版Moral Foundation Questionnaireの妥当性の検討 , 村山綾, 三浦麻子 , 日本グループダイナミックス学会第64回大会 , 2017年10月
  3. 日本語版Moral Foundation Questionnaireの妥当性:2因子モデルにもとづく政治的態度との関連の検証. , 村山綾, 三浦麻子 , 日本社会心理学会第58回大会 , 2017年10月

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MISC

  1. 会話場面における話題の感情価と聞き手の表情の不一致~話者の非言語行動および感情状態に注目して~ , 村山綾, 弓仲美穂, 今津千紘, 三浦麻子 , 電子情報通信学会技術研究報告 , 112 , 412(HCS2012 54-75) , 65 , 70 , 2013年1月17日 , http://jglobal.jst.go.jp/public/201302216612879742
  2. 社会的スキルとアイコンタクト表出の関連について—非接触型アイマークレコーダによる検討— , 村山綾, 朝井阿弓美, 福井隆雄, 三浦麻子 , 電子情報通信学会技術研究報告 , 111 , 393(HCS2011 53-64) , 15-20 , 20 , 2012年1月13日 , http://jglobal.jst.go.jp/detail.php?from=API&JGLOBAL_ID=201202209518096226
  3. 集団コミュニケーションとパーソナリティとの関連 : コミュニケーション力育成をめざして(経常的研究交流委員会企画シンポジウム(2)) , 日向野 智子, 村山 綾, 中村 美枝子, 大久保 智生 , 日本パーソナリティ心理学会大会発表論文集 , 0 , 19 , 9 , 10 , 2010年10月10日 , http://ci.nii.ac.jp/naid/110008113996

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受賞

  1. 2017年8月, 日本心理学会, 心理学ミュージアム優秀作品賞, 人はなぜ加害者への厳罰を求めるのか?エラー管理と加害者の非人間化
  2. 2015年10月, 法と心理学会, 第15回大会発表賞,
  3. 2015年9月, 日本心理学会, 心理学ミュージアム最優秀作品賞, "人はなぜ被害者を責めるのか?公正世界仮説がもたらすもの"

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競争的資金

  1. 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 日本人は何を変えたくないのか:変化への抵抗を生み出す諸要因の解明
  2. 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究(B), 未来に抱く時間の拡がりと公正推論
  3. 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費, 裁判員裁判における専門家-非専門家の評議-道徳的嫌悪感情を伴う集団意思決定-

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