教員紹介

秦 辰也

秦 辰也
教授
所属 国際学部 国際学科 グローバル専攻
総合文化研究科
学位 博士(工学)
専門 国際協力
ジャンル 各国事情/アジア・オセアニア
コメント 東南アジア(特にタイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー)における民主化問題や宗教・民族問題、貧困問題に対する市民社会の動きやNPO/NGOの取り組みなどについて
リサーチマップ https://researchmap.jp/khunhata

自己紹介

福岡県に生まれ、高校までは野球に没頭していました。卒業後は地元の大学に進みましたが、一念発起してアメリカの大学に留学し経済学を学びました。そこで多くの留学生と出会い、その後の人生が変わりました。帰国後に東京で一旦は就職しましたが、カンボジア難民やアジアの貧困問題に関心を持ち、国際協力NGOに参加しました。その後は24年間各国を飛び回り、主に教育協力活動を続けてきました。タイには17年住み、大学院にも通って都市スラムの居住環境改善について研究を重ね、2008年から近畿大学の教員に転身しました。座右の銘はステップ・バイ・ステップです。

学生へのメッセージ

人類は今、空前のグローバル化時代を迎えています。さまざまなものが越境し、影響し合い、その関係性の中で私たちは生きています。「個」である自分が他とつながり、たとえ小さな存在でも国際社会できらりと輝けるような価値ある人間になれれば、きっと明るい未来がひらけるのではないでしょうか。大学生活はあっという間に過ぎてしまいます。失敗を恐れず、世界のフィールドへ出て「今」しかできない体験をたくさん積みながら学んでほしいと思います。

主要科目

アジア学入門
ボランティア論
NPO・NGO論
国際協力開発論

ゼミ紹介

「人間愛と英知と夢と」(Humanity, Wisdom, and Dream)がモットーです。ゼミ生は、人と人、人と社会とのつながりを築き、社会に役立つ人間として成長していくための第一歩として、卒業プロジェクトに取り組みます。基本的に選択するテーマは自由ですが、ゼミで扱う主な対象分野は特にアジア地域を中心とした国際協力、コミュニティづくり、NPO・NGO、多文化共生への課題などです。例えば、貧困、開発、環境、人権、平和といった地球規模課題について、自分の身の回りや地域社会とのつながりの中から考える。あるいは特定の国、地域、州、県、市町村が抱える社会問題について検討したり、国内のグローバル化に関連した動きを調査したりすることもできます。この他、政府や国連などの国際機関、NGO・NPOを含む市民社会組織(CSO)、企業、自治体、学校など、様々なアクターの社会的責任(SR)に関する取り組みも面白いテーマだと思います。
近年の主なものには、東日本大震災からの復興~ボランティアの役割/日本の食品ロス事情/アフガニスタンのテロ・貧困・難民問題/ポル・ポトによる粛清とその影響/フェアトレードがもたらす効果と日本企業の取り組み/日韓の高齢者福祉の比較/日本における自殺と他殺の狭間に関する考察/一人親家庭の貧困の解決に向けて/中国の都市と農村の教育事情/「オタク」はなぜ冷たい目で見られるのか/コミュニティ・ビジネス/世界の水問題/日本の難民受け入れ問題/災害時にSNSが果たした役割/スポーツからみた日韓関係/世界の少年兵の問題/中国山東省のウイグル族/などがありました。関心のある方はお声かけ下さい。

学歴/経歴

学歴

  • 2001年 - 2004年
    東京大学大学院 工学系研究科
  • 2000年 - 2001年
    アジア工科大学院 環境・資源・開発研究科
  • 1980年 - 1983年
    サウスウェスタンルイジアナ州立大学 経営学部

経歴

  • 2016年4月 - 現在
    近畿大学 国際学部 教授
  • 2012年4月 - 2016年3月
    近畿大学 総合社会学部 教授
  • 2008年4月 - 2012年3月
    近畿大学 文芸学部 教授
  • 1984年4月 - 2008年3月
    公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA: 旧称曹洞宗国際ボランティア会)

研究活動情報

研究分野

  • 人文・社会, 地域研究

研究キーワード

市民社会, タイ, スラム, 国際協力, NGO, 住民参加, 人間居住開発

論文

  1. 東南アジアの社会変化と社会保障制度の拡充 -高齢化、貧困の縮小と不平等化に伴う タイの外国人労働者の現状を中心に-
    秦 辰也
    Journal of International Studies, Faculty of International Studies, Kindai Univresity  13-44  2019年11月 
  2. 「タイの王権と『タイ式民主主義』」
    秦 辰也
    近畿大学大学院総合文化研究科紀要「混沌」  14  1-28  2017年7月 
  3. 「内発的発展とアジアNGOsの可能性」
    秦 辰也
    『国際人文科学研究所紀要』近畿大学国際人文科学研究所  13-30  2014年3月  [招待有り]

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書籍等出版物

  1. グローバル時代のアジア都市論[第5章 市民社会とNGO pp69-85] , 秦 辰也 , 共著 , 丸善書店 , 2016年1月
  2. アジアの市民社会とNGO , 秦 辰也 , 編者(編著者) , 晃洋書房 , 2014年4月
  3. ボランティアの今を考える[第5章 地球規模のボランティア pp125‐161] , 秦 辰也 , 共著 , ミネルヴァ書房 , 2013年5月

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講演・口頭発表等

  1. An Overview of Japanese Non-Governmental Organisations’ (NGOs) Activities and Scope in ASEAN , 秦 辰也 , ASEAN-JAPAN BOOK PROJECT CONFERENCE , 2018年3月23日
  2. 市民社会と福祉に対する日本とタイの関係について , 秦 辰也 , 日タイ修好 130周年記念シンポジウム , 2017年12月21日
  3. The Role of Japanese and Thai Universities in Civil Society for Sustainable Social Development , 秦 辰也 , 日本とタイの学術並びに科学技術交流・連携のあるべき姿を求めて , 2017年8月24日

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MISC

  1. タイの政治混乱の背景に何が? , 秦 辰也 , 仏教タイムス , 2010年4月
    概要:2006年9月に起こった軍事クーデター以降、タイでは現政権に反対する「赤シャツ派」と王党派を掲げる「黄色シャツ派」を中心に政治的混乱が続いている。特に、2010年3月以降はタックシン元首相を支持する「赤シャツ派」のデモが激化し、流血の惨事となった。この記事では、今回の政治的混乱の背景に何があるのかを解説し、対話による政治決着の必要性について言及した。
  2. 日本の国際協力NGOの四半世紀の軌跡と展望 , 秦 辰也 , NPOジャーナル , 22 , 34 , 37 , 2008年8月
  3. コミュニティのエンパワーメントで「確かな住まい」を確保する , 秦 辰也 , 世界のSSD100 都市持続再生のツボ , 284 , 287 , 2008年1月

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受賞

  1. 1991年 暁烏敏賞(石川県松任市) 論文『地球社会を共に生きる』 1993年 アジア太平洋賞・特別賞(アジア調査会) 著書『バンコクの熱い季節』 1995年 外務大臣賞 インドシナ難民への救援活動 2006年 石川奨励賞(日本都市計画学会)論文『タイ都市スラムの参加型まちづくり研究』,