「第12回院生サミット」における、電子情報工学コース院生の「口頭発表賞」受賞に伴い、賞状授与式を実施
2024.12.02
令和6年(2024年)9月28日(土)、近畿大学東大阪キャンパスにて行われた「第12回院生サミット」において、電子情報工学コースの園田真由さんが「クリーンエネルギー・働きがいと経済成長・産業と技術革新(すべての人が豊かで充実した生活を送れるようにし、自然と調和する経済、社会、技術の進展を確保する)に関連する問題の解決策に繋がる研究の分野で、「脱炭素社会実現に向けた次世代リチウムイオン電池開発」について発表し、「口頭発表賞」を受賞しました。
これに伴い、11月27日(水)、金島 岳 産業理工学研究科長による「口頭発表賞」の賞状授式が行われました。
左から産業理工学研究科長:金島岳教授、園田真由さん、指導教諭の春田正和准教授
なお、「院生サミット」は、近畿大学の全国6つのキャンパスに在籍している大学院生らが集まり、日頃の研究成果を発表して意見交換するとともに、大学院生・学部生・教員等が直に交流することで、日本の将来を担う高い志を持った若手研究者・技術者の育成に資することを目標として、平成21年(2009年)から開催しています。
【開催概要】
日時 :令和6年(2024年)9月28日(土)12:45~18:30(開場12:00)
場所 :近畿大学東大阪キャンパス 11月ホール、3号館
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩15分)
対象 :近畿大学大学院生・学部生、教員 約300名
内容 :シンポジウム8テーマ 42演題、ポスター発表175演題、特別講演
お問合せ:近畿大学経営学部学生センター TEL(06)4307-3045
【プログラム】
12:45~13:00 開会式
開会の言葉:近畿大学大学院商学研究科長 古殿幸雄
開会の挨拶:近畿大学 学長 松村到
13:00~13:50 特別講演「産業学のすすめCAPフレームワークで考える」
早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター研究院教授/東京大学名誉教授/FTものづくり研究所代表 藤本隆宏 氏
13:50~14:00 休憩、会場移動
14:00~16:00 口頭発表「分野横断院生シンポジウム」(8テーマ、後述)
16:00~16:15 休憩、会場移動
16:15~17:35 ポスター発表(175演題)
17:35~18:05 休憩、会場移動
18:05~18:30 閉会式
総評 :近畿大学大学院部長 松本和也
ポスター発表優秀賞表彰:近畿大学大学院商学研究科長 古殿幸雄
閉会挨拶:近畿大学経営イノベーション研究所長 文能照之
※一部変更になる場合があります。
【「分野横断院生シンポジウム」のテーマ】
(1)各研究科を代表するような研究内容
(2)イノベーションに関連する問題の解決策に繋がる研究
(3)貧困問題、飢餓、ジェンダー平等、人や国の不平等をなくすことに関連する問題の解決策に繋がる研究
(4)健康と福祉、安全な水とトイレ、住み続けられるまちづくり、気候変動策に関連する問題の解決策に繋がる研究
(5)クリーンエネルギー、働きがいと経済成長、産業と技術革新に関連する問題の解決策に繋がる研究
(6)海の豊かさを守る、陸の豊かさを守るなど地球環境に関連する問題の解決策に繋がる研究
(7)質の高い教育、つくる責任・つかう責任、平和と公正、パートナーシップに関連する問題の解決策に繋がる研究
(8)その他(上記以外の研究)
【特別講演「産業学のすすめCAPフレームワークで考える」】
家電、自動車、鉄鋼、ソフト、サービス、農業などにおける産業は、同類の製品に関する「付加価値の流れ」として捉えられます。これに関する研究は、経済学や経営学など社会科学の一領域です。しかし、付加価値は設計情報の段階で発生するため、産業は同類の「設計情報の流れ」とも言え、技術系の分野とも深く関わります。つまり、産業の研究は、社会科学に携わる文系の研究と技術に携わる理系の研究により成り立つ文理融合の分野の研究と言えます。産業学では、「設計」と「流れ」をキーワードにして、CAP(Capability-Architecture-Performance)アプローチを用いることで、グローバル競争、電気自動車、デジタル製造などの現象の分析を行います。「産業現場の組織能力(Capability)と製品の設計思想(Architecture)のバランスが産業競争力(Performance)を生む」というのがCAPの基本論理です。