第56回化学関連支部合同九州大会で優秀研究発表受賞

2019.10.08

  • 受賞歴

令和元年(2019年)7月13日に開催されました第56回化学関連支部合同九州大会において、
産業理⼯学部⽣物環境科学科 准教授 岡伸人が指導する環境材料科学研究室の増田彩花さん
(発表者、産業理⼯学研究科 博士前期課程・2年)・松迫駿介さん (⽣物環境科学科・4年生)・
杉本亮弥さん (博士前期課程・1年) の研究が「優秀研究発表賞 (分野: 電気化学)」を受賞しました。

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(写真:左から 杉本亮弥さん、増田 彩花さん、指導教員の岡 伸人准教授)

対象となった研究は「クロム (Ⅲ) を添加したバナジン酸塩ガラスを正極活物質とする
高容量リチウムイオン電池の開発」です。

現在、充電により繰り返し使用することができる電池 (二次電池) の主流は、
リチウムイオン電池です。岡伸人准教授研究室では、酸化バナジウムを主成分
としたバナジン酸塩ガラスにより、非常に高容量 (約300 mAh/g) の新奇正極
活物質を開発しました。

なお本研究は、環境材料研究所および株式会社MORESCOとの共同研究により
得られた成果であり、以下の研究者のご協力のもと実施いたしました。
・西田哲明博士 (環境材料研究所 所長、近畿⼤学産業理⼯学部 元教授)
・稲田帆波氏、早川光氏 (株式会社MORESCO)

化学関連支部合同九州大会公式ホームページ
https://godo-kyushu.jp/godo/index.html

~岡准教授からのメッセージ~
岡研究室(環境材料科学研究室)は2016年度に設立し、環境問題やエネルギー問題の
解決につながる新しい材料の開発に、産学連携で取り組んでいます。今回受賞の対象と
なったリチウムイオン電池をはじめ、下記のテーマ等について研究を進めています。

水や空気の浄化
 1.有害な重金属を除去するゼリー状の材料
 2.光のエネルギーを使って、アレルギー原因物質やウィルスを分解し続ける光触媒材料
 3.火山灰や廃ガラスを原料とした新しい機能材料

エネルギー分野、エレクトロニクス分野
 1.電気を流すガラス材料(導電性バナジン酸塩ガラス)、およびそれを使ったデバイス
  の開発
 2.金属-空気二次電池、リチウムイオン電池

<生物環境化学科や岡研究室に興味をお持ちの高校生の方へ>
 見学も随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。

<企業の方へ>
共同研究も積極的に受け入れております。ご連絡をお待ちしております。

<研究室紹介>
https://www.kindai.ac.jp/hose/research-and-education/teachers/introduce/nobuto-oka-7bb.html