大学院 産業理工学研究科(生物環境化学コース)の 宮本孟さんが国際会議で受賞しました

2017.12.11

  • 受賞歴

00000242_eye_catch.jpg

近畿大学大学院 産業理工学研究科 生物環境化学コースの宮本孟さん(岡伸人准教授研究室:修士1年)
のポスター発表が、2017年8月28日~9月1日京都大学にて開催された国際会議
(The 15th International Conference on Advanced Materials (IUMRS-ICAM2017))において
「Award for encouragement of research」を受賞しました。

IUMRS-ICAM2017ウェブページ:http://www.iumrs-icam2017.org/award/encouragement.php

 同会議は世界各国のMRS(Material Research Society)が共同で開催する最先端の材料科学に関する
国際会議です。
シンポジウム B-1: Materials frontier for transparent advanced electronicsでは、光エレク
トロニクスや環境技術分野で必要不可欠な機能性材料に関して、世界最先端の研究成果が発表されました。
同賞は、同会議内で行われた優れた研究発表に対して贈られるものです。

宮本さんの研究発表タイトルは、"Vanadate Glass applied to Bifunctional Oxygen Electrode for
Metal-Air rechargeable Battery(バナジン酸塩ガラスによる金属-空気二次電池用空気極の開発)"です。

金属-空気電池は大気中の酸素を正極活物質として用いるためエネルギー密度は極めて高く、現在の主流である
鉛蓄電池やNi-Cd電池、Liイオン電池を大幅に上回ります。
但し充放電可能な二次電池として使用するためには、酸素還元・酸素発生の2つの機能を同時に有する空気極材料
が必要となります。岡伸人准教授研究室ではバナジン酸塩ガラスによる新奇空気極材料を開発しました。
 なお、同研究は以下の研究者が研究にかかわっています。

・湯浅 雅賀(近畿大学 産業理工学部 講師)
・西田 哲明(近畿大学 産業理工学部 元教授、環境材料研究所 所長)

 岡研究室(環境材料科学研究室)は2016年度に設立し、環境問題やエネルギー問題の解決につながる新しい材料
の開発に、産学連携で取り組んでいます(写真:2017年度 岡研究室メンバー)。
今回受賞の対象となった金属-空気電池をはじめ、下記のテーマ等について研究を進めています。

・水や空気の浄化
 1.有害な重金属を除去するゼリー状の材料
 2.光のエネルギーを使って、アレルギー原因物質やウィルスを分解し続ける光触媒材料
 3.火山灰や廃ガラスを原料とした新しい機能材料

・エネルギー分野、エレクトロニクス分野
 1.電気を流すガラス材料(導電性バナジン酸塩ガラス)、およびそれを使ったデバイスの開発
 2.金属-空気二次電池、リチウムイオン電池

<生物環境化学科や岡研究室に興味をお持ちの高校生の方へ>
 見学も随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
<企業の方へ>
共同研究も積極的に受け入れております。ご連絡をお待ちしております。

お問合せ先:入試係(0948)22-5655(代表) nyushi@fuk.kindai.ac.jp