森田忠士准教授の論文がJournal of Regional Scienceに掲載されました
2023.09.21
- 研究
著者
Juan Carlos Lopez, Tadashi Morita
論文タイトル
Inter- and intraregional inequality in a spatial economy
掲載先情報
Journal of Regional Science 2023, 63:4, 981-1000
リンク先
https://doi.org/10.1111/jors.12646
論文の内容紹介
本論文では、異質なスキルを持つ労働者の存在する3地域モデルを構築し、地域間格差と地域内格差について考察した。このモデルでは、地域内の賃金格差は、移動可能な熟練労働者と移動不可能な非熟練労働者の間の地域内不平等の程度と、地域間の非熟練労働者の厚生の違いを通じた地域間不平等の両方を分析する。賃金格差が最も高い地域は、地域内不平等の程度が最も大きく、非熟練労働者の厚生水準が他の地域と比較して最も低い。賃金格差は、非熟練労働者の供給が多い地域、住宅供給が少ない地域、遠隔地ほど高くなることが分かった。地域の住宅供給や中心性が高まれば、地域内の不平等が低下し、非熟練労働者の厚生が向上する。しかし、この変化の大きさは、地域の熟練労働者の初期数が減少するにつれて小さくなる。