村中洋介准教授の論文が「行政法研究48号」に掲載されました。

2023.02.06

  • 研究

 著者
村中洋介

 論文タイトル
御嶽山国賠訴訟 

 掲載誌
行政法研究48号 

 
リンク先
https://www.shinzansha.co.jp/book/b10026901.html

 論文内容紹介
長野地裁松本支部令和4年7月13日判決(2014年の御嶽山噴火に係る国家賠償訴訟)について「行政法ポイント判例解説」として、判決についての検討をした。
これまで自然災害に関して国家賠償訴訟が提起された事例は多く存在するが、本件は、気象庁の自然災害に対する予知に基づき発令すべき予報・警報に関して、火山災害を対象とする国家賠償訴訟として初の裁判例である。
結論として相当因果関係は認めなかったものの、自然災害に関して気象庁職員の義務違反から国賠法上の違法を認定したことからも、自然災害に関連する訴訟における国の責任(現在の科学技術に基づく特に災害予知、警報等の発令)を考察するうえで重要な裁判例であり、これについての解説・検討をしている。