森田忠士准教授の論文が経済学学術雑誌Macroeconomic Dynamicsに掲載されました

2023.02.02

  • 研究

著者
Tadashi Morita
論文タイトル
A note on variable markup, knowledge spillover, and multiple steady states in the variety expansion model
掲載先情報
Macroeconomic Dynamics
リンク先
https://www.doi.org/10.1017/S1365100522000785
論文の内容紹介
この論文では、Grossman and Helpman (1991)により発展した成長モデルにおいて可変的な代替の弾力性を持つ効用関数を用いて分析を行った。その結果、定常成長経路が存在するためには、代替の弾力性が一定で知識の波及効果を仮定することが必要であることが分かった。代替の弾力性が一定ではなく知識の波及効果が小さければ、唯一の安定な定常状態が存在することが分かった。知識の波及効果が非常に大きければ、唯一の定常状態は不安定である。そして、七期の波及効果の大きさが中くらいであれば、定常状態が複数存在することを理論的に示した。