2026年度 第3回定例講演会
2026.07.14
- 定例講演会
【講演テーマ】
「日本銀行の業務と政策」
【講師】
日本銀行大阪支店 副支店長 大塚 竜 様
【会場】Zoomでのオンライン講義
7月8日(水)に、第3回定例講演会を開催しました。講師には、日本銀行大阪支店副支店長の大塚竜様をお迎えし、「日本銀行の業務と政策」をテーマにご講演いただきました。
講演では、わが国の中央銀行である日本銀行の役割や業務について、金融政策、金利、物価、賃金、金融システムの安定など、現在の日本経済と深く関わるテーマを交えながらご説明いただきました。特に、近年私たちの生活にも直結している原油価格が物価に与える影響や、2%の物価安定目標を掲げる理由、金利がどのように決まるのかといった身近な話題についても、わかりやすく解説していただきました。
また、近年関心が高まっている中央銀行デジタル通貨に関する取り組みについてもご紹介いただき、金融を取り巻く環境の変化や、今後の社会における中央銀行の役割について考えるきっかけとなりました。
講演後の質疑応答では、学生から多くの質問が寄せられました。なかでも、物価上昇が続く一方で実質賃金の伸びが追いつかない場合に、日本銀行は「物価目標の達成」と「家計の実感としての豊かさ」とのズレをどのように捉えるのか、という質問が出されました。現在の日本経済が直面する課題を踏まえた印象的な質問であり、金融政策と私たちの暮らしとの関係について理解を深める有意義な時間となりました。
今回の講演を通じて、経済学部で学ぶ理論や知識が、実際の政策運営や社会の課題と密接に関係していることを実感できたものと思います。
大塚様、このたびは大変貴重なご講演をいただき、誠にありがとうございました。
ーーーーーー学生の感想の一部を紹介いたします。
・本日の講演を通じて、原油高が物価に与える影響は単純に「物価を押し上げる」だけではなく、交易条件の悪化を通じて景気を下押しし、結果として基調的な物価上昇率を抑える可能性もあることが印象に残りました。これまで原油価格の上昇はインフレ要因として捉えていましたが、企業や家計の予想物価上昇率、さらには企業の賃金・価格設定行動によって影響が変わるという点が興味深かったです。物価の動きを考える際には、エネルギー価格の変化そのものだけでなく、それが企業や家計の行動にどう波及するのかまで見る必要があると学びました。(4年生)
・今回の講演会では、日本銀行が「政府の銀行」として税金や年金などのお金の流れを支えていることが印象に残りました。また、「発券銀行」の説明では、お札の発行や回収・管理まで日本銀行が行っていることを初めて知りました。さらに、「最後の貸し手」として金融機関を支え、金融システム全体の安定を守る役割もあることを学び、日本銀行は私たちの生活や経済を支える重要な存在だと感じました。(2年生)
・日本銀行が銀行券を発行し、金融の円滑化や物価の安定を図ることを目的としていることは知っていましたが、その具体的な仕組みについては知らないことが多かったため、とても勉強になりました。特に、日本銀行が金融システムの安定を維持するために、個々の金融機関の経営状況を日常的にモニタリングしていることや、一つの金融機関の破綻による混乱が金融システム全体に広がることを防ぐため、必要に応じて一時的に資金不足となった金融機関に資金を供給していることを知り、日本銀行の役割の重要性を改めて感じました。また、偽造防止技術として3Dホログラムやすき入れは知っていましたが、紫外線を当てると模様の一部が発光する技術や、インキを高く盛り上げて触るだけで識別できる工夫が施されていることは初めて知りました。これらの技術は偽造防止だけでなく、視覚障害のある方にも配慮したバリアフリーにつながっているなと思いました。 今回の講演を通して、日本銀行は私たちの生活になくてはならない存在であることを改めて実感しました。(1年生)
講演では、わが国の中央銀行である日本銀行の役割や業務について、金融政策、金利、物価、賃金、金融システムの安定など、現在の日本経済と深く関わるテーマを交えながらご説明いただきました。特に、近年私たちの生活にも直結している原油価格が物価に与える影響や、2%の物価安定目標を掲げる理由、金利がどのように決まるのかといった身近な話題についても、わかりやすく解説していただきました。
また、近年関心が高まっている中央銀行デジタル通貨に関する取り組みについてもご紹介いただき、金融を取り巻く環境の変化や、今後の社会における中央銀行の役割について考えるきっかけとなりました。
講演後の質疑応答では、学生から多くの質問が寄せられました。なかでも、物価上昇が続く一方で実質賃金の伸びが追いつかない場合に、日本銀行は「物価目標の達成」と「家計の実感としての豊かさ」とのズレをどのように捉えるのか、という質問が出されました。現在の日本経済が直面する課題を踏まえた印象的な質問であり、金融政策と私たちの暮らしとの関係について理解を深める有意義な時間となりました。
今回の講演を通じて、経済学部で学ぶ理論や知識が、実際の政策運営や社会の課題と密接に関係していることを実感できたものと思います。
大塚様、このたびは大変貴重なご講演をいただき、誠にありがとうございました。
ーーーーーー学生の感想の一部を紹介いたします。
・本日の講演を通じて、原油高が物価に与える影響は単純に「物価を押し上げる」だけではなく、交易条件の悪化を通じて景気を下押しし、結果として基調的な物価上昇率を抑える可能性もあることが印象に残りました。これまで原油価格の上昇はインフレ要因として捉えていましたが、企業や家計の予想物価上昇率、さらには企業の賃金・価格設定行動によって影響が変わるという点が興味深かったです。物価の動きを考える際には、エネルギー価格の変化そのものだけでなく、それが企業や家計の行動にどう波及するのかまで見る必要があると学びました。(4年生)
・今回の講演会では、日本銀行が「政府の銀行」として税金や年金などのお金の流れを支えていることが印象に残りました。また、「発券銀行」の説明では、お札の発行や回収・管理まで日本銀行が行っていることを初めて知りました。さらに、「最後の貸し手」として金融機関を支え、金融システム全体の安定を守る役割もあることを学び、日本銀行は私たちの生活や経済を支える重要な存在だと感じました。(2年生)
・日本銀行が銀行券を発行し、金融の円滑化や物価の安定を図ることを目的としていることは知っていましたが、その具体的な仕組みについては知らないことが多かったため、とても勉強になりました。特に、日本銀行が金融システムの安定を維持するために、個々の金融機関の経営状況を日常的にモニタリングしていることや、一つの金融機関の破綻による混乱が金融システム全体に広がることを防ぐため、必要に応じて一時的に資金不足となった金融機関に資金を供給していることを知り、日本銀行の役割の重要性を改めて感じました。また、偽造防止技術として3Dホログラムやすき入れは知っていましたが、紫外線を当てると模様の一部が発光する技術や、インキを高く盛り上げて触るだけで識別できる工夫が施されていることは初めて知りました。これらの技術は偽造防止だけでなく、視覚障害のある方にも配慮したバリアフリーにつながっているなと思いました。 今回の講演を通して、日本銀行は私たちの生活になくてはならない存在であることを改めて実感しました。(1年生)