12月6日 第9回定例講演会が開催されました

2023.12.08

  • 定例講演会
【講演テーマ】 
    税の役割と税務行政の状況について         
【講師】
 東大阪税務署 副署長  福田 知弘氏
【会場】Zoom開催ならびに教室での聴講

12月6日(水)に、第9回定例講演会が開催されました。講師に 東大阪税務署 副署長の福田知弘をお迎えし、日本における税の役割および税務行政状況について詳しいお話をうかがいました。
 
東大阪税務署による経済学部でのご講演の歴史は長く、対面形式の講演会のみだった昔にまでさかのぼります。公共経済学や財政学など、経済学部の履修科目の授業内容にも関連しているため、これまで10年以上にわたり、本当に数多くの学生たちが講演会に参加し、熱心に聴講してきました。今年も、例年にたがわず、多くの学生がZOOMで参加し、お話をおうかがいしました。

~参加者の皆さんからの感想を一部ご紹介します~
 
事前クイズをしたときに、所得税が1番多いのではないかと思っていたので、租税収入で1番多いのは消費税(23兆円)と聞いて驚きました。また、事業者が販売する商品やサービスの価格に含まれて転嫁され、最終的に商品等を消費し、又はサービスの提供を受ける消費者が負担し、事業者が納付するという消費税の仕組みを理解することができ、仕入れ額控除によって公平さを保っているということも知ることができました。最後の質問の時に現金がなくなってキャッシュレスになれば脱税はなくなるのか?という質問に、データ捏造による脱税の可能性をご指摘下さり、さらにそれに対する取り組みもしていると聞いて驚きました。
 
事前クイズをして税・税務署の事について、また、インボイスについて、わかっていない事が多いと感じたため、今回このような機会にお話を聞けて理解が深まったと思う。ゴミの収集に年間2兆円以上のお金が充てられている事、国税庁の下に12の国税局・524の税務署があるというその数の多さに驚いた。また、脱税の話の中で出てきた一億円以上のお金を家に隠していたという写真はとてもインパクトがあった。 税の形はその国を特徴づける、国を左右するという言葉がとても頭に残り、今後実際に納税をしていくこの日本の税の使い道を自分から知り考えていきたいと思った。
 
今回の講義で、税に関してや、最近話題のインボイス制度について詳しく理解することができました。特にインボイス制度は、全事業者の約4割を占める免税事業者の収入が減る可能性があり、自分の好きな分野だと、声優やアニメーターの収入が減るかもしれないというニュースを見たことがあります。免税事業者の中でも特に影響が大きいのは、企業と取引をしている個人事業主やフリーランスであるということが理解できました。今回は素晴らしい講義をありがとうございました。
 
今回の講演会で税務署に対するイメージが変化した。講演会に参加する前は、税務署に対して怖いイメージがあったが、すごくホワイトな職場で若い人材も多数活躍していると知って少し興味がわいた。また、私は正直、税金を納めている対価を感じることが少なかったので、納税に対して疑念を持ってしまっていたが、私たちが納めている消費税や所得税を本当に身近なゴミ回収などに費やしているというお話を聞き、日常生活で恩恵を受けていたということに気づくことができた。そのため、税金を納めることの大切さを改めて実感することができた。
今回は、参加者が圧倒的に多かった二年生の皆さんからの感想をご紹介しました。
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福田様におかれましては、税金に関する事前クイズをご用意くださったり、学生たちが楽しくご講演に参加できるような工夫を随所にこらして頂きまして、誠にありがとうございました。深く御礼申し上げます。
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