第6回定例講演会が開催されました

2022.11.18

  • 定例講演会
<講演テーマ>
「最近の競争政策の展開~デジタルエコノミーにおける競争政策を中心に~」

<講師>
公正取引委員会事務総局
近畿中国四国事務所長 原 一弘 氏

<日時>
11月16日(水)5限目 16:45~18:15

<講演の形態>
ZOOMによるオンライン型の講演会

11月16日(水)に、第6回定例講演会が開催されました。講師に、公正取引委員会事務総局、近畿中国四国事務所長の原一弘をお迎えし、「最近の競争政策の展開~デジタルエコノミーにおける競争政策を中心に~」というタイトルでご講演いただきました。

公正取引委員会から講師の方をお招きする講演会はこれまでも毎年開かれてきましたが、少し前にフジテレビ系ドラマ『競争の番人』が放映されたこともあり、今年は特に、ドラマを見たことがある受講生が、講演会のお話を楽しみにしていたのではないでしょうか。講師としてお越し頂いた原様も、ご講演の冒頭でドラマについて触れて下さり、公正取引委員会の仕事内容がこうしてドラマ化されたことは大変珍しいことで、所内でも職員の皆様が盛り上がっておられたことをお話しくださいました。また、お話の後半部分では、学生たちの大半が愛用しているiPhoneを提供するアップル社のサービスに関して、興味深いご説明をして頂きました。

~参加者の皆さんからの感想を一部ご紹介します~
具体的な企業(楽天やApple)の事例を交えながらのお話もあって非常にわかりやすい講義でした。 自分自身、「競争の番人」を認知していたのでより一層このご職業に興味を持ちました。 最後の質問のところで、実際のぶつ読みは、電子データをみて分析することが多くなっているとおっしゃっていたのもリアルで、すごく大変なご職業だと感じました。(四年生)

自分の所属するゼミや授業で経済全体の流れを理解した上でのカルテルの行為の独占のことなど実際に公正取引委員会の方の話を聞けてとても良い経験となりました。質問であったYouTubeプレミアムについての自分の立ち位置を再認識することができ、感謝しています。ありがとうございました。(三年生)

送料無料ではない業者は楽天の検索結果の後ろの方に表示する案があったことや、アップル等の海外企業相手の委員会は大変だと言うこと、私達の生活を身近に守ってくださっていることを知れて良かった。為になる講演ありがとうございました。(二年生)

公正取引委員会が「独占禁止法」に基づいて設置され市場経済におけるルールを守られるように違法行為を取り締まっている機関だと知ることができて勉強になった。また、公正取引委員会の構成が委員長と4人だけだと知ってそんなに少人数なんだとびっくりした。(二年生)

今回の講義を受けるまで、僕は公正取引委員会についてほとんど知識がありませんでした。公正取引委員会とは、といった基本的な話から、どのような活動を行なっているのかについてgoogleや iPhoneなど身近でイメージのしやすい具体例を用いて説明していただけたので、とてもわかり易く、もう少し詳しく知りたいと思うようになりました。特に、質問にあった「YouTubeのプレミアム会員の仕組み」についての話は僕も不思議に思っており、興味深かったです。講演ありがとうございました。(一年生)

ドラマを見ていたので、少し身近に感じる職業だった。公取がなかったら私たち消費者や中小企業が損をしてしまうことが増えるので、目立たないのかもしれないが必要不可欠で大切な職業だと思いました。最後に日本の公取が世界を変えた事例をお話しされていて、かっこいいと感じました。(一年生)

独占禁止法が、具体的に何を取り締まっているのかが分かってよかった。電子証拠を集めることが重要なことになっていることを知って驚いた。海外の企業も、独占禁止法の対象になることがあるのを知って驚いた。今まで知らなかったことを知ることができて勉強になった。(一年生)

今回の講演会では、普段僕たちが耳にすることが少ない言葉が多く難しかったですが、とても興味深いことばかりでした。とくにデジタル市場において公正取引委員会がどのように取り締まっているのかなどは、僕たちが何気なく使っているブラウザの裏側について詳しく知ることが出来て面白かったです。(一年生)

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今回、一年生と三年生からそれぞれ出た質問に対して、ご講演者様から大変ご丁寧なお答えをいただいたのですが、質問は他の参加者の皆さんも同じように思っていたことだったようです。講演会後の感想では、その部分について教えていただいたことを喜ぶ声が数多く寄せられていました。

日々変化する社会状況、新興産業(やサービス)の台頭、そしてそれらに対応している世界の動向にも目を光らせておかなくてはいけない、そのような最前線のところで日々戦う公正取引委員会という組織とその取り組み内容について、学生たちは多くを学ぶことができました。ご講演者の原様におかれましては、わざわざ東大阪キャンパスまでお越しいただいてのご講演、まことにありがとうございました。

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