令和2年度 第3回 定例講演会を11/18に開催されました。

2020.11.19

  • 定例講演会

<講演テーマ>               
「独占禁止法教室  競争政策~その適用領域の多様性」

<講師>
公正取引委員会事務総局
近畿中国四国事務所長 真渕 博 氏

<日時>
11月18日(水)5限目 16:45~18:15


11月18日(水)16:45より、第3回・経済学部定例講演会がありました。今回の講演会では公正取引委員会 事務総局・近畿中国四国事務所長の真渕博様をお迎えし、「競争政策−その適用領域の多様性−」というタイトルで御講演を頂きました(形式はzoomを用いたリモート配信)。内容は:
1. 競争政策とは
2. 独占禁止法
3. 法執行の実際
4. 様々な領域での政策展開
の4つを軸とし、それぞれの項目について非常にわかりやすい御説明を頂きました。一貫して市場での競争のあり方をテーマとしており、具体的には競争がもたらすメリット、そのための法的根拠としての独禁法の意味(「経済の憲法」)、不公正な取引の具体的なケーススタディ、そして現実の経済問題への対応といった内容に関するものです。

特に第4の章で展開されたデジタルプラットフォーマーへの政策展開は、GoogleやAmazon等と身近に接することの多い学生にとって、きわめて興味深い内容であったことと思います。実際、会場からは多くの質問があり、講演会への関心が高かったことを示していたといってよいでしょう。
今回、参加した学生たちにとって(彼ら・彼女たちのリアクションが見えないのは残念でしたが)、普段から経済学を学んでいても、その理論と実践がどうリンクしているのか、わかりにくい部分もあろうかと思います。市場の失敗というコンセプトで学ぶ不完全競争という存在は、ともすれば抽象的な議論のままで放置されがちなのですが、今回の講演内容(公正取引委員会の具体的な活動)を知ることで、現実経済との接点を感じることができました。
今回の真渕様のご講演は学生たちにとってとても有益な教育機会になったことと思います。真渕様、そして当日サポートくださった方々、どうもありがとうございました。


●DSCN6038.JPG●DSCN6040.JPG●DSCN6042.JPG