令和元年度 第3回 定例講演会を6/26に開催しました

2019.07.09

  • 定例講演会

                     第3回定例講演会ポスター.pdf
<講演テーマ>               
「飲酒と薬物乱用」~被害者にも加害者にもならないために~
<講師>
大阪府警察本部 生活安全部 少年課 少年育成室課長補佐
 稲垣 英治 氏
元 厚生労働省麻薬取締部捜査第一課長
元 司法警察員・麻薬取締官
 廣畑 徹 氏
<日時>
6月26日(水)16:45~18:15
<場所>
11月ホール大ホール

 6月26日(水)に令和元年度 第3回経済学部定例講演会を開催しました。一年生を中心とする学部生と教職員570名ほど参加いただきました。
 今回は、大阪府警察本部 生活安全部 少年課 少年育成室課長補佐の稲垣 英治氏、元 厚生労働省 麻薬取締部 捜査第一課長、元 司法警察員・麻薬取締官、現 本学医学部・病院事務局の廣畑 徹氏を講師としてお招きし、「飲酒と薬物乱用」~被害者にも加害者にもならないために~をテーマに、ご講演いただきました。

 近年、大学生の飲酒マナーや薬物汚染が問題となる中、学生、教職員一人一人が、問題を主体的にとらえ、正しい知識を持つことが重要であると考えております。近畿大学で充実した学生生活を送り、豊かな友人関係を構築するために、「悪いことには毅然とした態度で臨む」、「被害者にも加害者にもならない」との意識を徹底し、強い決意をもって、今後も啓発に努めてまいります。

                                      経済学部長     仲林 真子
                                      経済学部学生委員長 石井 聡

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【学生レポート】
経済学部自治会 会長 総合経済政策学科 3年 山本 康晴
大学生活では、サークルや部活、先輩とのお付き合いなど、飲食の機会が多くあります。ですが今日の講演会であったように、未成年者本人が飲酒することは法律で禁止されているだけでなく、家族やその場にいた先輩や仲間、そしてお店側にも迷惑がかかってしまいます。またお酒を飲める年齢になったとしても、未成年にお酒をすすめたりイッキ飲みを強要してはならないということを、改めて認識しました。またイッキ飲みは、大学で注意喚起されているように、最悪の場合死に至ることもあります。
薬物については飲酒ほど身近なものでないと思っていましたが、種類の多さやまだ規制されていないものがあると知り圧倒されました。僕らが報道などで知りえる部分は、まだ裏社会の末端であることにも驚きました。この講演会で、いかに「飲酒」や「薬物」が危険かを知りました。これからも、このような学びの場を設けてほしいと思いました。

経済学科 1年 岡田 健人
今回の定例講演会において、「飲酒の危険性」を学びました。人間の脳は「ヒト脳」「イヌ・ネコ脳」「トカゲ脳」という3つの構造に分かれ、飲酒の程度によって脳がマヒする部分が異なり、発作の症状も違うということがとても驚きでした。
薬物については、薬物にも色々な種類があると知りました。薬物の物流には密輸など裏の社会が関わっていて、すぐにでも撲滅するべきだと思います。有名な芸能人でも薬物に手を出してしまい、人生を棒に振っていることもニュースで見て、裏社会は存在するのだと思いました。この講演会では、これからの生活にとても大切なことを聞けたので、これからの人生に生かしていきたいです。

経済学科 1年 柿木 良太
未成年の飲酒を制限する法律として、「未成年者飲酒禁止法」があります。これによると、未成年者本人の飲酒が禁じられているだけでなく、その場にいた親権をもつ者や酒を提供した店も含めて処罰の対象になります。飲酒による身体への悪影響の一つに脳のマヒによる機能低下があり、最終的に生命維持に関わる脳幹にまでマヒがまわると死に至る場合もあるとのことで、飲酒は危険であるということが良く分かりました。
いわゆる薬物には、大麻や覚せい剤、向精神薬などいくつかの分類があり、それぞれに応じた法律で規制していますが、その規制を受けていない成分を使った薬物は、その都度、法律で規制対象にしていくといういたちごっこが起きているということで、取り締まりの難しさを知りました。

経済学科 1年 大西 航生
今回の講演会に参加して、飲酒、薬物乱用に対する意識がより高まりました。未成年者の飲酒は、自分だけの問題ではなく、親が犯罪者になりうることを知りました。薄皮まんじゅうの理論で、飲酒により外側の大脳新皮質からマヒしてしまうことを知りました。そして、規範意識が低下することにより、窃盗事件、わいせつ事件、暴力事件につながることもあると聞き、飲酒はとても危険なことだと思いました。さらに、一気飲みによって急性アルコール中毒の危険が高まるので気をつけたいと思いました。
薬物は一度手を出してしまうと自分でやめられなくなってしまう、とても怖いものだと思いました。最悪命をも奪ってしまうこともあり、犯罪者になることはもちろん、薬物を乱用することは、デメリットしかないと感じました。薬物に関わらない立派な人間になりたいと思いました。

経済学科 1年 荒木 美優
未成年者が飲酒することで、親などを犯罪者にしてしまう可能性があるとは思わなかったです。また、思っていたよりも少ない量で飲酒運転になってしまうんだなと思いました。自分の身を守るためにも、周りを犯罪者にしないためにも、お酒を断る勇気が大切だと改めて思いました。
今では禁止薬物になっているものを、戦時中にはたくさんの人に使わせていたことは知りませんでした。薬物にもたくさんの種類があり、幻覚・幻聴などの依存症になると一生治らないとても怖いものだと思いました。そして、薬物をめぐってとても大きな金額が動いていることにも驚きました。法律がとてもたくさんあるのに犯罪者が減らないということから、悪い人はどんどん悪いことを思いつくんだなと思って怖いと思いました。

経済学科 1年 門田 彩花
お酒が強い人は肝臓が強い人だと思っていました。けれど、肝臓にかかる負担は一緒だということを知って、お酒を多く飲める人にとっては気付かないうちに大きな負担をかけ続けているという事になるからとても怖いことだと思いました。自分自身が飲める量をちゃんと理解し、それ以上の量を飲まされそうになったときにしっかり断れるようにしたいです。
覚せい剤などの薬物は、幸福感やすっきりしたいから使うのだと思っていましたが、何回も何回も使っている人はむしろ普通の生活をするために使うということを聞いて驚きました。やめたくてもやめられないなどということが一番つらいと思うし、体に良いことは一つもないので、薬物は決して使ってはいけないものだと改めて感じました。

※参加者のアンケートによると9割近くの方が「満足」「やや満足」とご回答をいただきました。また、"お酒NGシール"(20歳未満のためorお酒が飲めないので飲酒できません!!)を配布いたしました。