大学生が「和菓子離れ」を食い止める!学生と和菓子職人コラボによる"和スイーツ"大福を販売

2018.12.22

経営学部准教授の松本誠一ゼミで、業界発展分析を学ぶ学生らは、京都の和菓子職人と連携し、若者が好む和菓子の開発に取り組んでいます。この度、京都府精華町が主催するイベント『華あそび』にて販売します。

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【本件のポイント】
●若者が好む、"五感で楽しむ"和スイーツを検討
●自治体や経済団体にも連携を呼びかけ、PRの場を創出
●実学の中で商品企画やプロモーションを学習

【本件の概要】
経営学部松本ゼミでは、様々な企業や自治体、経済団体等と連携し、実学の中で「価値共創マーケティング」を学ぶ取り組みを行っています。この度、「スイーツタウン」として売り出している京都府相楽郡精華町との産学官連携プロジェクトで、和菓子の商品開発に取り組みました。販売する商品は"花"をテーマに、ビジュアルや食感など五感で楽しめる大福です。柚子、抹茶など元々和菓子で用いられる材料に工夫して新たな風味を生み出したり、プリン、スイートポテト等洋菓子のテイストを用いた餡を使用したりして、パフェのような華やかさを表現しました。本件を通して、日頃、和菓子を手にしない若者に和菓子の魅力を感じて貰いたいと考えています。

■日   時:2019年1月12日(土)~1月14日(月) 10:00~17:00
■場   所:けいはんな記念公園 (住所:京都府相楽郡精華町精華台6-1、近鉄京都線「新祝園」駅、JR学研都市線「祝園」駅からバス約9分)
■お問合せ:けいはんな記念公園管理事務所 TEL:0774-93-1200

【本件の背景】
近年の総務省家計調査及び和菓子の主原料となる小豆の消費実績調査(農林水産省調べ)によると、和菓子の需要動向はここ数年横ばい基調にあります。ただ、大学生など若者の消費に伸びは見られず、業界全体として若年者のファンづくりが急務となっています。 業界発展分析を学ぶ経営学部松本ゼミの学生は、「若者の和菓子離れ」を解消する施策を検討するに当たり、近年和洋菓子の店舗が集積し、「スイーツタウン・精華」として普及活動を行う京都相楽郡府精華町との共同プロジェクトを組成しました。まず大学生を対象にしたアンケートを実施し、和菓子の需要動向や嗜好を把握しました。また、「味にバリエーションが無い」、「餡が苦手」、「高齢者が買うイメージがある」等の回答の多かった意見を踏まえ、ビジュアルを重視しつつも、通常は洋菓子で用いる原料を含めた具材や餡をカスタマイズすることが出来る大福を企画しました。更に、和菓子の商品特性の1つである季節感について学び、季節に合った商品を開発すると共に、季節感を感じることのできるイベントでの販売を企画しました。 商品開発については、同町内で季節のフルーツを取り入れた大福の販売で話題の和菓子店・御生菓子司ふたばに協力を得て試作を重ね、今回の販売に至っています。

【学生コメント】
経営学部 3年 吉岡実咲 岩村奈緒 小田逸人 中澤恵里
私たちは「大学生ってあまり和菓子を食べないよね?」「和菓子の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい。」という思いから、上記の和菓子プロジェクトを開始しました。味や見た目など、和菓子が完成するまでにはそれぞれのストーリーがあります。今回の「花結び」も、「若い人が和菓子を食べるきっかけになるような商品にしたい。」という想いを込め、試行錯誤のうえ完成しました。そんな「花結び」に込められた想いを今回のイベントで感じ、少しでも和菓子を好きになっていただければ嬉しいです。

【スイーツタウンについて】
精華町スイーツタウン協会は、京都府南部、精華町にある8店舗の有望な和洋菓子店を精華町商工会が組織しています。その活動はスイーツの町製菓町(精華町)として近隣市町へ情報発信をし、近隣の来町者を増やすことを目指して取り組んでいる協会です。

【御生菓子司ふたばについて】
社名:御生菓子司ふたば
本店:相楽郡精華町祝園西1丁目40-4 事業内容:和菓子製造販売