【7/20(土)・(田辺市)】 生物理工学部公開講座「BOST Science Café」開催(入場無料・申込先着順)

2024.06.06

令和6年(2024年)7月20日(土)、田辺市の和歌山県情報交流センターBig・Uにて、令和6年度第2回 近畿大学生物理工学部公開講座「BOST Science Café」を開催します。

皆様の身近にある物の働きや不思議な現象などを科学的に解き明かし、生活に役立つ知識をお伝えします!
理系に興味ある高校生から地域・一般の方まで、どなたでも参加可能です。今年度は会場とオンラインで同時開催のハイフレックス形式ですので、会場にお越しになれない遠方の方も是非ご参加ください。

【講座の内容】
⑴木のまち田辺・新庄 ~地域産業の近現代史~
講師:人間環境デザイン工学科 助教 林 和典
日本の林業・木材産業は、山林での素材生産、都市部近郊での製材加工、都市部での木造住宅建設への消費、という木材の循環の中で形成されてきました。田辺市新庄町では、昭和初期より豊かな森林資源を背景とした製材加工業が始まり、戦後の米材製材にて隆盛を極めました。木材価格の低迷やバブル崩壊等を経て製材所数は減少しましたが、文里湾沿岸の製材工場は新庄町の風景を形成する一つの要素となっています。田辺市新庄町の木材産業はどのようにして始まり、どのようにして発展し、どのように地域を変えてきたのでしょうか。本講座では、木材産業や土地利用の変遷を中心にわかりやすく解説します。

⑵きのくにのちから ~新しい産業の興隆が自然に及ぼす影響~

講師:生物工学科 准教授 堀端 章
「きのくにのちから」は、新しいものやアイデアを積極的に取り入れて事業として育てる力です。かつて九州地方から新たに導入されたハゼノキが紀州藩や後の和歌山県の経済を大いに潤しました。この研究では、ハゼノキの導入が近縁野生種であるヤマハゼにどのような影響を及ぼしたかを明らかにすることで、新しい産業の発展が自然に及ぼす影響を理解しようとしています。地域経済にとって新産業の発展は重要ですが、その過程で起こる環境への影響も注目するべきです。和歌山の歴史は、外部との交流や技術移入が地域の発展にどれほど貢献したかを示しており、新たな産業の興隆においても過去の経験が大いに生かされるべきと考えます。

公開講座お申込み・お問い合せ

【お問い合せ先】
和歌山放送内近畿大学生物理工学部公開講座係
〒640-8577
和歌山県和歌山市湊本町3-3
TEL:073-428-1431