講演会・イベント一覧

市民公開講座

2026年9月1日(火) 近畿大学アンチエイジングセンター主催「第39回市民公開講座」を東大阪キャンパスにて開催しました。

第39回目市民公開講座は、約100名の市民の方々にご来場頂き、盛況に終えることができました。
今回は、『あなたの「健康資産」を増やす未来医学 ~AI時代のアンチエイジングと老化研究の最前線~』をテーマに、抗加齢医学界専門の先生方による講演を行いました。終了後には近畿大学薬学部薬用植物園の見学会も実施しました。

日時:令和8年(2026年)9月1日(火) 13:00~15:20

場所:近畿大学東大阪キャンパス C館1階 102教室

主催:近畿大学アンチエイジングセンター

開会の辞:近畿大学 アンチエイジングセンター センター長 森川 敏生
講演1

タイトル:AI時代のアンチエイジング:健康寿命を延ばすための正しい医療情報との付き合い方
講師:近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授 大塚 篤司

アンチエイジングを考えるうえで、皮膚や身体の変化を正しく理解し、根拠に基づいた医療情報を選び取ることは重要です。一方で、インターネットやSNSには健康や美容に関する情報があふれており、何を信じればよいのか迷う場面も少なくありません。
本講演では、皮膚科医の立場から、皮膚の老化や健康寿命に関わる基本的な考え方について解説するとともに、ChatGPTなどの生成AIを日常の学びや情報整理にどのように活用できるのかについて紹介されました。さらに、AIを上手に活用しながら、誤情報に振り回されることなく、医学的根拠に基づいて自分自身の健康と向き合うためのヒントについて、分かりやすくお話しいただきました。

講演2

タイトル:老化の「速度」を操る未来医学:
     ~近畿大学アンチエイジングセンター20年の到達点と、あなたの「健康資産」を増やすパスポート~
講師:大阪大学大学院医学研究科 遺伝子幹細胞再生治療学 招聘教授
   大阪公立大学皮膚科 客員教授 山田秀和

近畿大学アンチエイジングセンター開設20周年の節目にあたり、世界の長寿科学が迎えた大きなパラダイムシフトについて解説されました。それは、老化を「避けられない時間の経過」ではなく、「介入によって変えることのできる速度」として捉える新しい医学の考え方です。
本講演では、健康状態を単なる「コスト(費用)」として捉えるのではなく、未来への投資となる「健康資産(Health Capital)」として再定義し、DNA情報から現在の老化の「時速」を客観的に捉えるEpigenetics(エピジェネティクス)の重要性について、分かりやすく解説されました。さらに、これを健康状態を把握する「スピードメーター」や、生活習慣を改善するための「地図」にたとえ、より良い睡眠、ストレス管理、食習慣など、具体的な取り組みについて紹介されました。
また、老化の本質を、細胞を取り巻く環境(土壌)が物理的に硬くなる「ゲル化(硬化)」という現象として捉え、その環境を柔軟な状態へと戻す「ゾル化(流動性の回復)」に向けた身体のチューンアップ戦略についても説明されました。さらに、複数の要素を組み合わせて相乗効果を目指す「足し算の戦略」についても紹介されました。
最後に、20年にわたる近畿大学アンチエイジングセンターの歩みと、国際的に注目されているLongevity(健康長寿の実現)の最新動向を踏まえ、人生の最後まで自分らしく輝く「Happy Ending」フローリッシングを実現するための考え方について、熱くお話しいただきました。

閉会の辞:近畿大学アンチエイジングセンター・副センター長 角谷 晃司
近畿大学
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