講演会・イベント一覧

学術講演会

2008年1月29日(火) アンチエイジングセンター第1回研究会を開催いたしました。
講演

アンチエイジングの理論と実践

演者
吉川教授

吉川 敏一 教授 京都府立医科大学大学院医学研究科免疫内科学

吉川教授は、アンチエイジングに関する研究において、日本を代表される著名な研究者のお一人です。本講演では、本学アンチエイジングセンター所員を中心に約40名の教職員に対し、アンチエイジングの現状と今後の展望について、最近のさまざまな取り組みを交えてご講演いただきました。講演後は、本学アンチエイジングセンター所員との活発な意見交換などが行われました。

講演内容

最近いろいろなところで、抗加齢、抗老化あるいはアンチエイジングという言葉がよく聞かれるようになってきた。アンチエイジングが注目されるようになった理由は、もちろん長寿国日本の高齢化社会を意識してのことであり、国民の間にも、単に寿命を延長させるのではなく、生活の質を維持し、生き甲斐のある人生を送ることこそ重要であるという認識が高まってきたためであろう。
2000年頃から日本に登場したこのアンチエイジング医学とは、従来の医療が対象にしていた「病気の治療」から、「健康な人のさらなる健康」を指導するプラスの医療で、元気に長寿を享受することを目指す理論的・実践的科学といえる。その目標とするものは、決して「不老長寿」ではなく、「健康長寿」であり、言い換えれば、老化を自然現象でなく、治療可能な病態としてとらえることにより、健康寿命を延ばし、生き生きと幸せに天寿を全うさせることを目指している。また、アンチエイジング医学では、その対象は高齢者や傷病者のみならず、健康な人を含めたすべての年齢の人々であるところにも特徴がある。
不適切な生活習慣は、高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満症などの生活習慣病を引き起こすばかりでなく、加齢に伴う老化を加速させることはよく知られている。生活習慣の改善、すなわち、栄養療法、運動療法、精神療法などの生活療法が、アンチエイジング医学を実践する上で基本となるが、とりわけ、日々の食生活はアンチエイジングに大きな影響を与えると考えられている。

近畿大学
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