現在、人間が廃棄するだけで利用できていない生物由来の有機性資源 (未利用バイオマス)はたくさんあります。 しかし、知恵を出すことで人間にとって有用な資源に変化する可能性があります。近畿大学農学部では、廃棄物を資源に変える研究で世界を一歩リードしています。
現在、日本では農業を行う人材が減少しつつあります。そこで、近畿大学農学部では、「農の担い手」、「新規就農者」、「農業女子」など農業を行う人材を育成することを目的として、専門家の指導のもと、実際に、野菜や果物の播種から収穫までの一連の作業工程、肥培管理および害虫管理を実施することで、栽培技術を修得することができます。
「高機能野菜」とは、最先端の技術を用いて本来の野菜に含まれる栄養素や成分を増やしたり減らしたりする技術です。近畿大学農学部では、様々な病気の治療に適した「高機能野菜」の開発を行なっています。また、高齢者や障害者の生活に潤いを与えるための「農」の役割についても研究を進めています。
病院・薬局で使用されている“医薬”、田畑で使用される“農薬”はどのようにして開発されているか知っていますか?これら、“薬”の開発には10年以上の年月がかかりますが、近畿大学農学部では、近い将来“薬”として利用できるかもしれない有効成分の探索と有効性の検証を行うことで新薬の開発に貢献しています。
地球上では、様々な環境問題が生じており、身近な山や水田、河川、海でどのように環境を保全していくのか、熱い視線が注がれています。近畿大学農学部では、国内外の様々な地域で環境を調査するとともに、最新のテクノロジーを用いて、環境に優しい農業・水産業の開発を行なっています。
農産物や水産物を安定して生産するためには、それらを害虫や病原菌から守らなくてはいけません。また、生産を持続するためには、生態系サービスの核となる生物多様性も守っていく必要があります。近畿大学農学部では、様々な角度からいきものを守る研究に取り組んでいます。