総合文化研究科の教育方針

総合文化研究科 日本文学専攻

ディプロマポリシー(学位授与の方針)

総合文化研究科日本文学専攻は、近畿大学の建学の精神である実学教育と人格の陶冶に則り、専門的な知識と方法論に基づいて、物事を絶えずその本質において問い直し、新たな知的価値を創出することのできる人材を育成することを目指し、下記の学修目標としての基準を満たし、学術的に優れた修士論文を作成した者に、修士(文学)の学位を授与します。その審査基準については、別途定めた学位論文審査基準を参照してください。

1.
「言語・文学」コースでは、日本文学や日本語学の学問分野の知識や技能を修得し、物事を絶えずその本質において問い直しながら、かつ幅広く言語、文学、芸術、文化、歴史、社会、心理についての学識を有していること。
2.
「創作・批評」コースでは、日本文学や創作・批評の分野について十分な研究能力・問題解決能力を有し、新たな知的価値を創出する意志と能力を体得していること。
3.
研究の成果を社会的に通用する表現で論文にし、また発表できる、優れた日本語能力を有していること。

修士論文執筆者は、研究科の教員と大学院生の出席のもとでの修士論文発表会で口頭発表を行ったうえで、審査委員会による口頭もしくは筆記試問を受け、別に定める論文審査基準に基づいて採点されます。審査委員会では、副主査から提出された「意見書」をもとに、主査と副主査により「学位論文審査結果の報告書/論文内容の要旨」「論文審査結果の要旨」「学位論文最終試験結果の報告書」を作成し、総合文化研究科委員会において、上記報告書等を配布した上で審査内容の説明を行い、投票によって合否と数値評価を決定します。

カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)

総合文化研究科日本文学専攻では、「言語・文学」「創作・批評」の2コースを設け、それぞれ文学研究と言語研究、創作研究と批評研究を有機的に結びつけるとともに、両コースの積極的な交流・融合を図り、より広い視野で各分野の研究に取り組むことのできる視点を養います。

1.
「言語・文学」コースの専攻科目では日本古典文学・日本近現代文学・日本語学、「創作・批評」コースの専攻科目では創作・批評の各分野についての講義を開講し、かつ学生が両コースを横断して日本文学・日本語学・創作・批評などの学問分野の知識や技能、また研究能力・問題解決能力を修得することが可能なカリキュラムとなっています。
2.
研究科のカリキュラムポリシーをふまえて専攻科目の他に共通科目と他専攻の科目をカリキュラムに組みこみ他のジャンルとの交差交流を深め、学生が幅広く言語、文学、芸術、文化、歴史、社会、心理についての学識を得ることが、カリキュラムにおいて目指されています。
3.
修士論文作成のための段階的プログラムとして、1年次の選択必修科目から2年次の「演習」へと進む専修科目を設置し、指導教員による綿密な個別指導と併せて、複数の教員による助言・検証、ゼミナール形式のもとでの学生の相互研鑽を行います。
4.
専攻での研究の成果や表現技術と思考力、創造力、および研究の成果を表現できる優れた日本語能力に基づいて修士論文を作成するための準備科目として必修の「演習」を設定しています。

各教科の学修成果は、シラバス項目の[授業概要と方法]において、定期試験、レポート、授業中の課題、プレゼンテーション、質疑応答、討論などで評価することを示し、その評価方法についても、シラバス項目の[成績評価方法および基準]に明示しています。
なお、ディプロマポリシーに学修成果として定めた資質・能力と、カリキュラムとの連関は、カリキュラムマップで示しています。

アドミッションポリシー(入学者受入れ方針)

総合文化研究科日本文学専攻は、近畿大学の建学の精神である実学教育と人格の陶冶に則り、専門的な知識によって自ら新しい価値を生み出すことのできる柔軟な思考力と豊かな創造力を持った人材を育成するため、以下のような意欲と能力を持つ人を入学者として受け入れます。

1.
日本文学・日本語学・創作・批評などの学問分野の知識や技能の修得に加えて、それを活用して教育・文化に関わる仕事に携わりたいという意欲と能力を持つ人。
2.
日本文学・日本語学の学問分野に興味を持ち、その研究を通して文学や言語について考察し、かつ研究者としての基礎を身につけたいという意欲と能力を持つ人。
3.
創作・批評の分野に興味を持ち、それについて学ぶことを通して、現代社会が直面する諸問題に対する問題意識を獲得したいという意欲と能力を持つ人。

上記のポリシーを実現するため、日本文学専攻では出願資格を明確に定め、年間2回の入学試験を実施します。入学試験では、外国語の筆記試験、専門分野に関する筆記試験と口頭試問を行い(出願資格により異なる)、研究計画書の審査を加えて入学者選抜を行います。

総合文化研究科 英語英米文学専攻

ディプロマポリシー(学位授与の方針)

総合文化研究科英語英米文学専攻では、近畿大学の建学の精神である実学教育と人格の陶冶に則り、英語に関する言語学的専門知識と英語圏の文学理論や研究法の教授を身につけた研究者、教員、高度な英語運用能力を持った人材を創出することを目的としています。修了した者には、修士(文学)の学位を授与します。その審査基準については、別途定めた学位論文審査基準を参照してください。
英語英米文学専攻が定めた学位取得までに身につけておくべき資質・能力は以下の通りです。

1.
英語についての学問的な知識や英語圏の文学研究を基盤に研究者の第一歩となる資質。
2.
英語圏の文学研究や英語教育・応用言語学研究の専門知識ばかりでなく、領域横断的志向による幅広い教養力と斬新な研究を行う力。
3.
国際社会でも活躍できるさらに実践的で英語運用能力と社会の文化レヴェルを支える高度な教養力。

修士論文執筆者は、研究科の教員と大学院生の出席のもとでの修士論文発表会で口頭発表を行ったうえで、審査委員会による口頭もしくは筆記試問を受け、別に定める論文審査基準に基づいて採点されます。審査委員会では、副主査から提出された「意見書」をもとに、主査と副主査により「学位論文審査結果の報告書/論文内容の要旨」「論文審査結果の要旨」「学位論文最終試験結果の報告書」を作成し、総合文化研究科委員会において、上記報告書等を配布した上で審査内容の説明を行い、投票によって合否と数値評価を決定します。

カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)

総合文化研究科英語英米文学専攻は、近畿大学の建学の精神である実学教育と人格の陶冶に則り、専攻科目と共通科目を柱とした教育を行います。専門分野では、英語圏文学、英語教育・応用言語学の深い知識を修得する一方、境界を超えて他専攻の科目を自由に履修できるカリキュラムを提供します。高度な英語運用能力を基盤として、学際的視野に立てる大学院生を養成します。また、中学校・高等学校教諭専修免許(英語)を取得できます。

1.
言語としての英語の専門的知識を持った人材や英語圏の詩歌、小説、その他の文学作品を深く研究できる人材を育成します。
2.
言語の習得と教育について専門知識を身につけ、また文学研究の方法論指導と先行研究渉猟により、優れた教員や専門の研究者を育成します。
3.
高い英語運用能力の涵養と専門的な研究とともに、専門領域を横断する交流により学際的な視野に立ち、斬新な視点による多面的研究の可能性を高めます。
4.
修士論文執筆のための段階的プログラムとして、1年次の選択必修科目から2年次の「演習」へと進む専修科目を設置し、指導教員による綿密な個別指導と併せて、複数の教員による助言・検証、ゼミナール形式のもとでの学生の相互研鑽を行います。
5.
各科目の学修成果は、シラバス項目の[授業概要と方法]において、定期試験、レポート、授業中の課題、プレゼンテーション、質疑応答などで評価することを示し、その評価方法についても、シラバス項目の[成績評価方法および基準]に明示しています。

各科目の学修成果はシラバスに明示するレポート、小テスト、指導教授や他の大学院生とのディスカッション、「演習」での個別指導などを通して、総合的に評価します。
なお、ディプロマポリシーに学修成果として定めた資質・能力と、カリキュラムとの連関は、カリキュラムマップで示しています。

アドミッションポリシー(入学者受入れ方針)

総合文化研究科英語英米文学専攻は、近畿大学の建学の精神である実学教育と人格の陶冶に則り、ジャンルを超えた広い視野をもって、英語という言語の性質を探求し、英語圏文学作品の研究を目指す人を国内外から広く受け入れ、専門性と関連領域の学識を高めていきます。このような方針に基づき、以下のような学生を求めます。

1.
言語としての英語や英語圏の文学作品に強い関心があり、高度な英語力を持つ人。
2.
英語圏の文学作品について文学理論を援用して研究したい人。また、関連領域としての英語教育・応用言語学について学識を高めたい人。
3.
研究者、教員、及び、高度な言語の知識や文学の理論を駆使した職業に就くことを目指す人。

上記のポリシーを実現するため、英語英米文学専攻では志願者による研究計画書の審査や語学・専門分野に関する試験などに加え、口頭試問を実施し、これらの結果を総合して合否判定を行います。

総合文化研究科 文化・社会学専攻

ディプロマポリシー(学位授与の方針)

総合文化研究科文化・社会学専攻は、近畿大学の建学の精神である実学教育と人格の陶冶に則り、歴史学・現代文化学・社会学・都市学の各コースにおいて、専門的な能力と総合的な視野を持ち、国際社会・地域社会で主体的かつ創造的に活動できる人材を養成します。歴史学コース・現代文化学コースの修了生には修士(文化学)の学位を、社会学コース・都市学コースの修了生には修士(社会学)の学位を授与します。その審査基準については、別途定めた学位論文審査基準を参照してください。学位取得までに修得しておくべき学修成果の要件は以下の通りです。

1.
歴史学コースでは、史資料を適切に扱い、古今東西の人類の営みを客観的に観察し、長期的視野で物事をとらえ、それを鑑として現代を見ることができること。
2.
現代文化学コースでは、現代の社会文化に対するアクチュアルで自発的な問題意識を持ち、身の回りや社会で生起している諸問題に対する鋭敏な洞察力と健全な批判精神を身につけていること。
3.
社会学コースでは、グローバルに展開し、複雑化する現代社会を理論と実践のバランスのとれた総合的な研究を通じて的確に理解し、現代社会が直面する社会問題に取り組み、あるべき社会の姿を考えていく能力を体得していること。
4.
都市学コースは都市問題や地域問題を対象に、その解決に向けて実践的な研究を行い、都市社会学・都市地理学・都市計画学・環境政策学などを用いた学際的アプローチによって、まちづくり、地域活性化、観光、環境問題など都市・地域をとりまく現代的課題を探究する能力を有していること。
5.
それぞれの研究分野において高度な専門知識を修得するとともに、それを有為に活用する総合的な洞察力、思考力、批判精神を涵養していること。
6.
国際社会や地域社会において広く活躍できる公共的なコミュニケーション能力(言語能力)と、その基礎となる豊かな教養を体得していること。
7.
各専門分野の研究を通して人間の多様な営為に対する普遍的考察を行い、社会の未来を主体的かつ実践的に模索することができる知性と倫理をつねに涵養していること。

修士論文執筆者は、研究科の教員と大学院生の出席のもとでの修士論文発表会で口頭発表を行ったうえで、審査委員会による口頭もしくは筆記試問を受け、別に定める論文審査基準に基づいて採点されます。審査委員会では、副主査から提出された「意見書」をもとに、主査と副主査により「学位論文審査結果の報告書/論文内容の要旨」「論文審査結果の要旨」「学位論文最終試験結果の報告書」を作成し、総合文化研究科委員会において、上記報告書等を配布した上で審査内容の説明を行い、投票によって合否と数値評価を決定します。

カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)

総合文化研究科文化・社会学専攻には、歴史学コース・現代文化学コース・社会学コース・都市学コースという4コースを設けています。各コースの教育方針と、専攻全体に関わる教育課程の編成方針は、以下の通りです。

1.
歴史学コースでは、人類の形成した諸文明の多様性に関心をもち、真摯に史資料に基づいて人類の営みが時間を経て変容する過程を明らかにし、それに基づいて未来を展望する能力を養います。
2.
現代文化学コースでは、日本および世界でリアル・タイムに起こっている諸事象を広く視野におさめ、多様な見方と柔軟な思考力を身につけながら、社会と人間のあり方について洞察力を深めます。
3.
社会学コースでは、複雑化する現代社会について、理論と実践のバランスのとれた総合的な研究を行い、これを的確に理解することで、現代社会が直面する社会問題の解決について、あるべき社会の姿を考えていく能力を養います。
4.
都市学コースでは、まちづくり、地域活性化、観光、環境問題など都市・地域をとりまく現代的課題の所在や解決方法を理解するために、都市社会学・都市地理学・都市計画学・環境政策学・環境情報学に関する専門科目を設置します。学生は、それらの分野を超えて履修することで、都市問題や地域問題を学際的に捉え、分析し、解決方法を考察する能力を身につけます。
5.
各分野における基軸となる専門科目(選択必修科目)を通して研究テーマを深く掘り下げるとともに、コース間の積極的な相互浸透を図ることによって、専門的な知を有機的に結合する学際的な視点や方法を養います。
6.
コースの専門科目に加えて、研究科全体にわたる共通科目を開講し、多様な専門領域に通底する共通の学問的基盤への認識を深めつつ、豊かな学識と幅広い視野から自身の研究を位置づけることを促します。
7.
修士論文作成のための段階的プログラムとして、1年次の選択必修科目から2年次の「演習」へと進む専修科目を設置し、指導教員による綿密な個別指導と併せて、複数の教員による助言・検証、ゼミナール形式のもとでの学生の相互研鑽を行います。

各科目の学修成果は、シラバス項目の[授業概要と方法]において、定期試験、レポート、授業中の課題、プレゼンテーション、質疑応答などで評価することを示し、その評価方法についても、シラバス項目の[成績評価方法および基準]に明示しています。
なお、ディプロマポリシーに学修成果として定めた資質・能力と、カリキュラムとの連関は、カリキュラムマップで示しています。

アドミッションポリシー(入学者受入れ方針)

総合文化研究科文化・社会学専攻は、近畿大学の建学の精神である実学教育と人格の陶冶に則り、複雑化する現代社会を理論と実践から的確に理解し、あるいは歴史の解明を通じて、現代社会の課題に取り組む人材を育成するため、以下のような意欲と能力を持つ志願者を受け入れます。

1.
歴史、現代文化、社会、都市などの専門分野に興味を持ち、その研究を通して様々な人間の営みを根源的に考察し、多角的に理解しようとする人。
2.
専門分野に関する知識や技能の修得に加えて、諸科学を横断する柔軟で幅広い教養と豊かな創造力を身につける意志を強く持ち、そのために必要な基礎学力を有する人。
3.
分化された職能にとどまらず、総合的な思考力、判断力をもって文化や知識の発信を行い、国際社会や地域社会で指導的役割を果たそうとする意欲を持つ人。

上記のポリシーを実現するため、志願者による研究計画書の審査や語学・専門分野に関する試験などに加え、口頭試問を実施し、これらの結果を統合して合否判定を行います。

総合文化研究科 心理学専攻

ディプロマポリシー(学位授与の方針)

総合文化研究科心理学専攻は、近畿大学の建学の精神である実学教育と人格の陶冶に則り、科学的な態度と確かな学識、論理的正当性に裏打ちされた、研究活動を行うだけでなく、人々のウェルビーイングおよび人間の生の基盤である社会の改善・発展にとって必要な解決すべき問題を拾い上げ、その解決に貢献する人材の育成を目的としています。
その目的の達成に向けて、以下の資質・能力を有するとともに、学術的に優れた修士論文を作成した者には、修士(心理学)の学位を授与します。その審査基準については、別途定めた学位論文審査基準を参照してください。

1.
心理学コースでは、人間の心的活動や行動のメカニズムについて、理論的、実証的に究明し、さまざまな環境や社会的場面における心理学的諸問題を見出し、その解決法を探り、生活や生きがいの充実を考えていること。
2.
臨床心理学コースでは、心理学の基礎知識を前提に、医療、教育、産業、福祉、司法などのなどの領域における心理臨床的な実践方法を学び、実証的な研究を行っていること。ならびに、援助技法、査定技法を習得するとともに高い倫理観を持った専門家としての能力を体得していること。
3.
それぞれの研究分野において高度な専門知識を修得するとともに、それを有為に活用する総合的な洞察力、思考力、批判精神を涵養していること。
4.
国際社会や地域社会において広く活躍できる公共的なコミュニケーション能力(言語能力)と、その基礎となる豊かな教養を体得していること。
5.
各専門分野の研究を通して人間の多様な営為に対する普遍的考察を行い、社会の未来を主体的かつ実践的に模索することができる知性と倫理をつねに涵養していること。

修士論文執筆者は、研究科の教員と大学院生の出席のもとでの修士論文発表会で口頭発表を行ったうえで、審査委員会による口頭もしくは筆記試問を受け、別に定める論文審査基準に基づいて採点されます。審査委員会では、副主査から提出された「意見書」をもとに、主査と副主査により「学位論文審査結果の報告書/論文内容の要旨」「論文審査結果の要旨」「学位論文最終試験結果の報告書」を作成し、総合文化研究科委員会において、上記報告書等を配布した上で審査内容の説明を行い、投票によって合否と数値評価を決定します。

カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)

総合文化研究科心理学専攻では、論理的正当性に裏打ちされた研究活動を行い、人々のウェルビーイングおよび社会の改善・発展にとって解決すべき問題を拾い上げ、その解決に貢献する人材の育成を目的として、これを実現するために、心理学コースと臨床心理学コースを設けています。
心理学コースでは、知覚や認知などの基礎的領域から社会心理・産業心理などの応用的領域にわたって人間行動を解明できる知識の修得および新しい知識の生成を目指します。臨床心理学コースでは、基礎的な心理学の土台の上に、地域社会での心のケアとサポートを提供できる専門家の育成を目指します。

1.
心理学コースでは、人間と社会についての理解と問題解決力を養うために、基軸となる専門科目(選択必修科目)を通して研究すべきテーマを深く掘り下げるとともに、専門的な知を有機的に結合する学際的な視点や方法の修得を目指します。
2.
臨床心理学コースでは、公認心理師および臨床心理士に必要とされる心理学の基礎知識、ならびに医療、教育、産業、福祉、司法など関連する領域における心理臨床的な実践方法を学び、実証的な研究を行います。また各種実習科目において援助技法、査定技法を習得するとともに高い倫理観を持った専門家としての能力の習得を目指します。
3.
いずれのコースにおいても専門科目に加えて、社会や文化、歴史といった視点も含め人間を総合的に考察するために共通科目を開講し、多様な専門領域に通底する共通の学問的基盤への認識を深めつつ、豊かな学識と幅広い視野から自身の研究を位置づけることを目指します。
4.
学術的に優れた修士論文の作成を目指し、段階的なプログラムを設けています。1年次の選択必修科目から2年次の「演習」へと進む専修科目を設置し、指導教員による綿密な個別指導と併せて、ゼミナール形式のもとでの学生の相互研鑽や、各種発表会等での複数の教員による助言・検証により、研究を練り上げていきます。

各科目の学修成果は、シラバス項目の[授業概要と方法]において、定期試験、レポート、授業中の課題、プレゼンテーション、質疑応答などで評価することを示し、その評価方法についても、シラバス項目の[成績評価方法および基準]に明示しています.また、修士論文については、「近畿大学大学院総合文化研究科における修士論文の評価基準」に沿って、ルーブリック評価により数値化して、その成果を確認します。
なお、ディプロマポリシーに学修成果として定めた資質・能力と、カリキュラムとの連関は、カリキュラムマップで示しています。

アドミッションポリシー(入学者受入れ方針)

総合文化研究科心理学専攻は、近畿大学の建学の精神である実学教育と人格の陶冶に則り、科学的な態度と確かな学識、論理的正当性に裏打ちされた、研究活動を行うだけでなく、人々のウェルビーイングおよび人間の生の基盤である社会の改善・発展にとって必要な解決すべき問題を拾い上げ、その解決に貢献する人材の育成を目的としています。したがって、以下のような意欲と能力を持つ志願者を受け入れます。

1.
心理、臨床心理などの専門分野に興味を持ち、その研究を通して様々な人間の営みを根源的に考察し、多角的に理解しようとする人。
2.
専門分野に関する知識や技能の修得に加えて、諸科学を横断する柔軟で幅広い教養と豊かな創造力を身につける意志を強く持ち、そのために必要な基礎学力を有する人。
3.
分化された職能にとどまらず、総合的な思考力、判断力をもって文化や知識の発信を行い、国際社会や地域社会で指導的役割を果たそうとする意欲を持つ人。

上記のポリシーを達成するために、出願資格を明確に定め、年間2回の入学試験を実施します。入学試験では、外国語(英語)能力に関する筆記試験と、専門分野の基本的知識および論理性や分析力を評価する筆記試験、そして心理学的関心、科学的思考力、研究活動や臨床活動に対する意欲等を評価するために、志願者による研究計画書の審査や口頭試問を実施し、これらを総合的に評価し、入学者を選抜します。

教育情報の公表のページへ