近畿大学は2017年、文部科学省補助事業「大学の世界展開力強化事業」に採択され、近畿大学とロシアの協定校との双方向交流を通じて、ものづくりの分野で活躍できる人材を育成する事業を開始しました。
近畿大学理工学部の位置する東大阪市一帯は、日本屈指の技術を持つものづくり企業が集積する地区として知られています。近畿大学は、建学の精神である「実学教育」「人格の陶冶」に基づき、こうしたものづくり企業と連携した教育・研究活動を積極的に展開し、ものづくり教育の確固たる基盤を作りました。
一方のロシアは、特に基礎研究の分野で屈指のレベルと伝統を有する科学技術大国です。化学の分野では周期表を発案したメンデレーエフ、物理学では「チェレンコフ効果」で知られるチェレンコフ、「パブロフの犬」の生理学者パブロフなど、科学史に功績を残した人物を数多く輩出してきました。ロシアの宇宙船「ソユーズ」は、国際宇宙ステーションと行き来する宇宙船として、長年活躍しています。
こうした強みを持つ近畿大学とロシアの有力大学、そして豊田通商をはじめとした企業とも連携したプログラムを日本・ロシア双方の学生へ提供することで、日本とロシアの製品開発プロジェクトを推進していけるグローバル人材の養成を目指します。
製品開発プロジェクトを推進していけるグローバル人材となるために、このプログラムで養成する能力は次の通りです。
a. 問題解決能力
b. 構想力、表現力、創造力
c. 経済性、安全性、倫理性、文化の違いを考慮する能力
d. 国際対話能力(コミュニケーション能力)
e. 継続的に取り組む力
f. 国際的チームワーク力
こういった能力の養成のため、PBL(Project Based Learning)を取り入れた3種類の活動を展開しています。
人材交流・文化の相互理解を主とした2週間程度のプログラムを、ロシア、日本の双方で実施します。
計56名(2020年4月時点)
計36名
ロシアの学生、東大阪でものづくり学ぶ 近畿大学が8大学から受け入れ(ものづくりニュース)
1セメスタの交換留学期間中、主にエンジニアリングデザイン能力の向上を達成目標としたPBL(課題解決)型実験実習授業の履修・受講をします。
計9名
計18名
近畿大学総合理工学研究科の東大阪モノづくり専攻の博士前期もしくは後期課程に入学し、学位取得を目指して修学します。
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