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ニュースリリース

医学部附属病院 未熟児網膜症の治療で国際貢献

2014年9月29日

近畿大学医学部附属病院 (大阪府大阪狭山市)は、未熟児網膜症の治療のためインドネシアの小児患者2人を受け入れます。2人は本日、平成26年(2014年)9月29日(月)に来日し、医学部堺病院(大阪府堺市)眼科部長・教授の日下俊次が、10月1日(水)に手術・治療を行います。

【本件のポイント】

● インドネシアの医師から、未熟児網膜症手術の第一人者であり海外からの患者受け入れ実績が4例ある日下教授に受け入れ要請があり、来日が実現
● 手術・治療費については、保険診療外となり非常に高額となるため、本学が一部負担・減免して治療を行う
● 重症化した未熟児網膜症治療のための門戸を海外へも広く開放するために、近畿大学医学部附属病院と医学部堺病院は、同関西空港クリニックと連携した受け入れ体制の確立を目指し、国際友好親善に寄与する

【本件の概要】

未熟児網膜症とは、低出生体重児で網膜血管の未熟性を基礎として網膜血管が正常な発達を逸脱することで発生する病態で、悪化すると網膜剥離をおこし、最悪の場合失明につながる発展途上国での失明の主原因です。
未熟児網膜症の重症化を防止するためには、患者への(1)小児科医(新生児科医)の適切な管理 、(2)眼科医による適切な時期の診察および必要な治療、の2点が重要と言われていますが、インドネシアでは上記の2点の環境が不十分であるため、未熟児網膜症が重症化するケースが多く見られます。また、症状が軽度の段階での手術は国内で行うことができますが、今回の受け入れる患者のように症状が重症化している段階では手術成績が悪くなっています。 未熟児網膜症手術の第一人者である日下教授は、国内外からの患者を広く受け入れており、この度インドネシアの医師からの要請で受け入れることとなりました。

【本件の日程】

■月  日 : 平成26年(2014年)9月29日(月)来日
                    9月30日(火)入院
                    10月1日(水)手術
                    当日18:00~ 日下教授・患者家族ともに附属病院にて取材対応いたします。
                    ※手術のため、予定時刻が遅れることがあります。
                    10月2日(木)退院
                    ※患者の状況により変更する場合があります。
■場  所 : 近畿大学医学部附属病院
        (大阪府大阪狭山市大野東377-2、南海高野線「金剛」駅からバス約20分)

【医師紹介】

医学部堺病院眼科部長・教授 日下俊次
pic_141001.jpg所   属 : 近畿大学医学部堺病院 眼科教授 
最終学歴 : 大阪大学医学部卒
学   位 : 博士(医学)(大阪大学)
専門分野 : 網膜硝子体疾患、白内障
主な研究テーマ : 網膜硝子体疾患の外科的治療
症例手術数 : 硝子体手術300~400件/年
       (うち未熟児網膜症を含む小児例60~80件程度)
         白内障手術700件程度
コメント : 未熟児網膜症に対する硝子体手術は施行できる医師が少なく、海外からの患者さんも時折来院されます。少しでも良い結果を出せるように全力をつくしたいと思います。

【患者病状】 

Stage 5 未熟児網膜症で網膜が全て剥離している状態です。
手術を行わなければ、完全に失明し、光覚もなくなり、眼球が委縮した状態になります。手術により、決して良好とは言えませんが、わずかでも視機能を獲得できる可能性があります。

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