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ニュースリリース

近畿大学リエゾンセンター 知的財産出願申請届1,000 件突破!

2013年5月 8日

近畿大学リエゾンセンター(大阪府東大阪市、センター長:宗像 惠)では、2013 年4 月学内からの「知的財産出願申請届」が1,000 件を超えました。(ただし、意匠、商標、外国特許出願、TLO※からの特許出願、出願されなかった届も含みます。)実際の特許出願数578件、総登録数195 件で、これは関西私立大学の中で1 位となっています。(「PATOLIS」による検索結果調べ)

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    ※TLO:技術移転機関(Technology Licensing Organization)は大学等の技術に関する研究成果を民間事業者へ技術転移する業務を行い、産学連携の仲介役・中核の役割をする機関

近畿大学リエゾンセンターは、本学における研究活動を産官学の連携・交流を円滑に推進することを目的として、2000 年2 月に設立されました。産業界等から近畿大学へ、あるいは本学から産業界等へ橋渡しする際の窓口で、知的財産出願の支援および出願後の管理も行っています。本学は理工学系をはじめ、医学、薬学、農学さらにマーケティングや法律など広範囲の分野で豊富な研究・技術と最先端の施設・設備を有しています。

申請届の第1号は、本学の水産研究所(和歌山県)が開発したイシダイとイシガキダイの雑種の養殖方法です(1970 年に出願)。この2 種を掛け合わせることで「キンダイ」を作出することに成功しました。また、この申請は特許としても登録されました。このように異なる魚の特質を受け継ぐ交雑魚の研究を行い、その後も数多くの組み合わせによる交雑種を作出しています。

申請届の第1,000 号は、薬学部が企業と共同で発明した「もれま栓(注射バイアル用ゴム栓)」の改良版です。近年、注射薬を調製する際に、注射剤容器であるバイアルから微量の液漏れが生じ、医療従事者の健康を害するおそれがあることが明らかになりました。本学は既に液漏れを生じにくくしたバイアル用ゴム栓を開発し、特許を出願していますが、今回はその発明を発展させて、前発明よりさらに利用しやすく改良を行いました。

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その他、特許登録の例としては、世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功した「近大マグロ」の完全養殖方法や植物系バイオマス固形燃料「バイオコークス」の製造方法などがあります。クロマグロの完全養殖とは、卵からふ化した稚魚を成魚にまで成長させて卵を産ませ、その卵から生まれた稚魚をまた成魚に育てて卵を産ませるというサイクルのことで、このサイクルを繰り返すことで、天然資源に頼らずに魚を確保することができるようになりました。

また、バイオコークスは、飲料工場などから毎日膨大に出るお茶やコーヒーの搾りかすといった植物性の廃棄物が原料となる次世代固形燃料です。バイオコークスは、1,500℃以上の高温で長時間燃え続けることができ、さらにCO2 削減に貢献し、年々減り続ける石炭や石油の替わりとして期待されています。

このように本学は、13 学部48 学科を抱える日本有数の総合大学ならではの幅広い研究成果が現れ、今では世界的な大企業にも注目されるようになってきました。学問や研究は、その成果を世の中に役立ててこそ、本当の価値が生まれてきます。本学はこの「実学」の精神をモットーに研究成果をビジネスという形で発信し続けています。

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