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ニュースリリース

生物理工学部、2010年4月から6学科体制に ― 和歌山初、「臨床工学技士」養成コースを設置食品衛生管理「HACCP」の管理者資格も取得可能に

2009年7月13日

近畿大学(本部:大阪府東大阪市、学長:畑博行)は、生物理工学部(和歌山県紀の川市、学部長:本津茂樹)の学科構成を一新するための手続きを進めてきましたが、2009年6月30日、文部科学省に設置届出が受理されました。これにより、近畿大学生物理工学部は2009年4月から、4学科を新設し、6学科体制へと生まれ変わります。(学科構成刷新の概要については下記をご参照ください)

今回の学科改組・刷新は、現代社会が抱える諸問題に、より密接かつ直接的に関わる教育・研究体制へと変えることで、社会からの要請に効果的に応えていくことが目的です。このため、高度医療や「食の安全」といった、現代社会でニーズが高まっている分野で、即戦力として役立つ資格の取得に直結したカリキュラムを重視しているのが特徴です。

和歌山県内で初の「臨床工学技士」養成コース (医用工学科)

・臨床工学技士とは、医学と工学の知識を持ち、医療現場で高度な医療機器を操作・管理できる国家資格。医療の高度化が進む中、医療の安全を支える専門職として、役割が高まっています。
・この臨床工学技士を養成するコースを、和歌山県内の大学・教育機関で、初めて設けました。医用工学科(新設)を卒業すると、国家試験の受験資格が得られます。
・近畿大学は、大阪府・奈良県内に3つの病院を持っています。学生教育では、この3病院での臨床実習を活用するなど、実際の医療現場での経験を積むことを重視します。

世界的な食品衛生管理システム「HACCP」の管理者資格取得コース (食品安全工学科)

・「HACCP(ハサップ:Hazard Analysis and Critical Control Point)」とは、NASA(アメリカ航空宇宙局)でアポロ計画における宇宙食管理から生まれた高度な食品衛生管理システムです。日本でも近年、「食の安全」が重視されるのに伴い、食品製造業者などから注目を集めています。
・食品安全工学科(新設)では、所定の科目を履修すれば、HACCP管理者資格(『日本食品保蔵科学会』が認定)を取得できるカリキュラムを編成しました。
・学生が、所属する学科のカリキュラム履修のみでHACCP管理者資格を取得できるのは、全国で初めての制度となります。

「食品衛生管理者」「食品衛生監視員」資格取得コース (※準備中/食品安全工学科)

・食品工場などの衛生を管理する「食品衛生管理者」、食品衛生状況を監視・検査する「食品衛生監視員」(いずれも国家資格)は、「食の安全」の専門家として食品産業界で幅広く活躍できる資格です。
・本学部では、既存の生物工学科と遺伝子工学科で、所定の科目を履修すれば資格が得られる制度を導入していますが、新設される食品安全工学科でも、同様のカリキュラムを導入すべく、現在、手続きを進めています。

   

2010年4月から生まれ変わる近畿大学生物理工学部は、「ライフサイエンス(生命科学・生活科学)」系学部として、人間生活に密接に関わる領域で活躍できる人材育成を目指します。 また、同学部では、文部科学省「21世紀COE教育プログラム研究拠点」採択(2002年度)、21歳の女子学生が最年少でクローンマウスを作製(2008年度)、伝説の種雄牛「安福」をクローン技術で復活(2008年度/岐阜県畜産研究所との共同研究)など、研究開発面でもすぐれた成果を上げてきました。こうした実績を活かし、研究開発においても「ライフサイエンス」を指向しつつ、実社会に役立つ成果をさらに追究していきます

学科構成刷新の概要

各学科の概要

●食品安全工学科(新設)

農場から食卓までの「食の安全・安心」を確保し、それに基づく健全な食生活を確立するための知識と技術を身につける学科です。食中毒の予防など「食の安全」に関する技術の開発、クローン技術や遺伝子組換え技術の「食」への利用に関する安全性評価、「食」がもつ機能性の発見・強化とそれを利用した健康増進、などについて学びます。

●人間工学科(新設)

人の身体的形状や動作、心理特性を配慮した、人間生活に直結する"人にやさしい"機械・機器のデザインの追究を目的に、「人間科学」、「医療・福祉工学」、「環境科学」を幅広く学修し、「ユニバーサルデザインの心と技術」を学びます。

●システム生命科学科(新設)

DNA、RNA、タンパク質などのミクロな生命情報から脳・神経系などのマクロな生体システム情報までを対象として、「生命」の機能や仕組みをコンピュータや情報技術によって統合的に明らかにする手法を学びます。

●医用工学科(新設)

工学と医学の両専門知識を講義や医療の現場での実習により学び、臨床現場の高度医療機器の操作・保守・管理を担うとともに、医療・福祉機器の設計・開発ができる技術者・研究者を育成します。「臨床工学技士」の国家試験受験資格の取得も可能です。

●生物工学科

生物、特に植物や微生物の持つ機能を、分子・細胞レベルから個体・集団レベルにいたる広範な領域において解明します。その基盤に立ってそれらの機能を改良し、食糧生産や環境保全といった地球規模の問題を解決していく科学技術を学びます。

●遺伝子工学科

畜産、医療、創薬などの問題を解決するために、遺伝情報の解読、ゲノム・タンパク質の機能、生殖工学技術や遺伝子組換え動物作製、ES細胞操作などの遺伝子工学的手法を学びます。不妊治療技術のスペシャリストも養成しています。

教員・施設などの拡充について

●教員については、食の機能、衛生、流通など食の安全に関わる多岐にわたる専門家のほか、臨床経験を持つ医師、臨床工学技士の資格を有する教員およびスポーツを含む健康科学を専門とする教員の採用を予定しています。

●動物実験施設を新築するほか、食品安全工学科および医用工学科の実験実習室を行う実験棟を新たに設けます。

その他の資格についてはこちら

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