本専攻で学ぶ大学院生は、東大阪を中心とする特徴ある技術を有する企業群の開発研究室に所属し、そこで開発研究の実務を経験しつつ、大学院で高度な専門教育と研究開発の指導を受けます。
東大阪モノづくり専攻修士課程の趣旨を、より広く活かすため、既設の修士課程を「東大阪モノづくり専攻博士(前期)課程」に変更。2008年4月より東大阪モノづくり専攻博士(後期)課程を設置しました。
本専攻博士(後期)課程は、修士課程の教育理念である、「モノづくり力」のある研究者・技術者の育成をさらに発展させ、「新しい価値を創造できる研究者・技術者」を育てることを目標としています。
応募・受験
近畿大学と連携する企業との間で共同研究テーマを設定。テーマと企業名を告知して、入学希望者を募集します。応募者は自分の興味・関心のあるテーマを選択して受験してもらいます。
入学・研究
入学後は、該当テーマの研究に取り組む企業に配属。その企業で研究を進め、「モノづくり」を学びます。一方、大学では講義や指導を受け、研究にフィードバックします。
修了要件(前期課程・後期課程共通)
修了の要件は、次のいずれか1つ。
なお、下記の修得単位に関する要件を満たしていること。
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新しい製品の開発
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実用化の価値のある特許の取得
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ベンチャー企業の立ち上げ
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「モノづくり」の成果を示す論文
博士前期課程の修了要件
2年以上在学し、選択必修科目の授業科目の中より選定した1科目講義2単位(これをその学生の専修科目とする)と、特別研究16単位および特別演習4単位を必修とし、さらに、専修科目以外の授業科目の中より8単位以上、合計30単位以上を修得すること。
博士後期課程の修了要件
3年以上在学し、専修科目(特殊研究および特講)の中から選択したそれぞれ1科目の指導教員による指導を受け、選択必修科目(演習)から2科目8単位以上を含む12単位以上を修得し、博士前期課程(修士課程)を含めて合計42単位以上を修得すること。
将来進路
修了後の進路は自由です。配属企業への就職義務はありません。修得技術や知識をもとに、ベンチャー起業が期待されます。
ただし、企業で得た技術には守秘義務を負います。
東大阪モノづくり専攻では、3つのフィールドで、必要な知識を習得します。
[大学で] 世界水準の技術経営知識を学ぶ。
理工学系の基礎的な素養をブラッシュ・アップします。MOT(技術経営・MBAの技術者版)科目のほか、知的所有権や産業倫理など、これからの社会での「モノづくり」に必要な科目を学びます。
[企業で] 世界最先端の技術を習得する。
東大阪の中小企業にしかない世界レベルのオンリーワン技術を直に学び、それに大学の持つ先端技術や専門知識を加えて、技術と知識を融合・発展させます。また、「モノづくり」企業が抱える問題点を見つけ出して解決できる能力を養います。
[世界で] 英語力と国際経験を身につける。
国際的に通用する企業経営に必要な英語力(TOEIC730点以上が目標)を身につける語学教育を行います。また、学習した成果の実践の場として国際インターンシップを設けます。
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