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卒業生の紹介

平成19年度卒業生
認定遺伝カウンセラー 佐藤 有希子さん

佐藤有希子さんは、本学理工学部生命科学科を卒業後、遺伝カウンセラー養成課程に進学しました。当課程を卒業後、現在は認定遺伝カウンセラーとして難病患の患者様やご家族の支援を行っています。メッセージを紹介します。

私は現在、認定遺伝カウンセラーとして、おもに精神・神経・筋疾患領域の遺伝医療に携わっています。患者・家族や医療従事者からの遺伝に関する相談への対応、遺伝カウンセリング(GC)や遺伝学的検査の調整、GC前の情報収集や資料作成、GCの実施、GC後のフォローアップ、記録の作成、カンファレンスの運営、他部門との連携の調整、遺伝学的情報の管理など、GCに関連するさまざまな業務を行いながら、遺伝医療専門職を目指す方々の教育や臨床研究にも取り組んでいます。専門性を生かして患者・家族のケアに貢献できることをとてもうれしく感じています。養成課程で学んだ知識や技術、精神を大切に、今後も適切な遺伝医療を提供できるよう、努力していきたいと思います。

平成24年度卒業生
認定遺伝カウンセラー 喜多 瑞穂さん

喜多瑞穂さんは、本学理工学部生命科学科を卒業後、遺伝カウンセラー養成課程に進学しました。当課程を卒業後、癌研究会・がん研有明病院にて認定遺伝カウンセラーとして家族性腫瘍に関わる遺伝カウンセリングを主に担当しています。メッセージを紹介します。

私は平成25年より認定遺伝カウンセラーとしてがんの遺伝医療に携わっています。がんの遺伝についてご心配な患者さんやそのご家族への正確な情報提供と心理的サポートを行う遺伝カウンセリングをはじめ、院内スタッフ向けの勉強会の開催や患者会の支援など、がんの遺伝について広く知っていただけるような周知活動にも取り組んでいます。がんの遺伝医療に携わるためには、医療全般のみならず分子生物学や遺伝学的検査に関する知識も必要不可欠であり、遺伝子検査実習などの近畿大学遺伝カウンセラー養成課程で培った経験は働く上での礎となっています。遺伝性のがん(遺伝性腫瘍)は早期に医療が介入することで生命予後の改善が期待できる分野であり、特化した予防法や治療法も診療現場で実施されはじめています。今後も常に最新の知見を学び、わかりやすい情報提供のもと、患者さんにとってより良い選択を一緒に考えていけるよう努めたいと思います。