

![]()
地球温暖化、大気・水質・土壌汚染、エネルギー問題など、現代社会が抱える問題の解決は、明るい次世代社会を築くために不可欠なものです。これらの問題にかかわる化学現象の解明や新物質の創出に、あなたも応用化学の立場から取り組んでみませんか。応用化学のフィールドは、物理化学・無機化学・有機化学・高分子化学はもとより、医学・薬学・農学・食品化学などの学際的分野との融合領域まで、その研究対象もミクロな世界から地球規模の問題まで大きく広がっています。応用化学科では、さまざまな見方や考え方に柔軟に対応し、他者と協調してものごとを進めていくことのできる“人間力”の養成と、一人ひとりが社会で貢献できるための“実学”を指向した学習・教育を実践しています。その精神と教育の質は、技術系学協会と連携して技術者教育プログラムの審査・認定を行う非政府団体[日本技術者教育認定機構](JABEE:Japan Accreditation Board for Engineering Education/設立1999年11月)により、客観的に保証されています。
![]()
1年次の基礎的な化学実験から4年次の専門性の高い卒業研究まで、常に実験を通して化学現象の理解を確実なものにしていく精神が、カリキュラムの大きな特色のひとつとなっています。なかでも、数人のグループで実験をデザインして課題解決を行う学習(Project-Based Learning)は、学生自身の自立・自発的学習を誘導する取り組みとして、実験設備の充実とあわせて、特に力を入れています。学外の企業や大学など、幅広い分野から講師を迎えて実施する集中講義や、技術者の持つべき倫理の問題と向き合う講義など、専門の知識・技術の習得だけにとどまらない、広い視野と柔軟な思考力・倫理観を身につける科目を設けています。情報処理能力やディスカッション・コミュニケーション能力などに対しても、1年次から4年次まで継続的にスキルアップできる学びの場を提供します。
応用化学科では、「合成化学と材料機能の融合を図る先端的研究に意欲的に取り組み、国際的にも通用する技術者」をめざす受験生を募集しています。
- 実験重視の実践的教育
- 自立・自発的学習を誘導する教育
- 技術者倫理教育の充実
- 広い視野と柔軟な思考力を養う講義
- ディスカッション・コミュニケーション能力を習得する科目
- 情報処理科目の強化
- 最先端の実験研究に取り組む「卒業研究」
※上記の学科の概要、学習・教育目標、カリキュラムの特色は、それぞれ原文を要約したものです。
-

応用化学科は、JABEE認定(5年間)を受けました。技術士資格試験のうち、一次試験が免除され、「修習技術者」の資格が取得できます。
-

1・2年次から実験を重視したプログラムを実施。実験発表を通じて、プレゼン能力やコミュニケーション能力を身につけることができます。
-

学生自身が自発的に学習できる科目を数多く設けています。3年次には自由に実験をデザインして課題を解決する「Project-Based Learning(PBL)」を実施します。
![]()
科目間の連携を図り、基礎学力の確実な習得と応用力の養成をめざすカリキュラム編成です。ナノテクノロジー、バイオテクノロジーなど、合成・材料技術の先端分野にもかかわる学習・研究を行い、社会の技術革新に貢献できる技術者を育てます。
| 専門科目 | 1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 |
|---|---|---|---|---|
| 必修科目 | 応用化学実験Ⅰ[3] 有機化学Ⅰ[2] 無機化学Ⅰ[2] 化学技術者倫理[2] 応用化学実験Ⅱ[3] 化学数学[2] 基礎化学結合論[2] 有機化学Ⅱ[2] 分析化学[2] |
物理学実験[2] 応用化学実験Ⅲ[3] 化学情報処理基礎[1] 物理化学Ⅰ[2] 量子化学[2] 無機化学Ⅱ[2] 有機化学反応論[2] 有機構造解析[2] 応用化学実験Ⅳ[3] 化学工学Ⅰ[2] 物理化学Ⅱ[2] 錯体化学[2] |
応用化学実験Ⅴ[3] 実験デザインⅠ[1] 応用化学セミナー[2] 化学平衡論[2] 安全工学[2] 応用化学実験Ⅵ[3] 実験デザインⅡ[1] 化学工学Ⅱ[2] 化学熱力学[2] |
卒業研究[4] |
| 選択必修科目 | エネルギー工学[2] 環境工学[2] |
|||
| 選択科目 | 分光学Ⅰ[2] 有機構造化学[2] 教科教育演習[1] |
界面化学[2] 高分子化学[2] 分光学Ⅱ[2] 化学速度論[2] 無機合成化学[2] 卒業研究ゼミナール[1] 有機合成化学[2] 有機金属化学[2] 酵素反応論[2] バイオテクノロジー[2] ナノテクノロジー[2] アドバンスト物理化学[2] アドバンスト有機化学[2] アドバンスト無機化学[2] |
||
| 自由選択科目 | 生物学概論Ⅰ[2] 生物学概論Ⅱ[2] 生物学実験[1] 地学概論Ⅰ[2] 地学概論Ⅱ[2] 地学実験[1] |
|||
※2012年度のカリキュラムは一部変更の可能性があります。
※[]内の数字は単位数
- 環境工学
- 環境問題の原因と因果関係を追求する。
環境汚染の種類や原因とその分析法と解決法・対処法について学びます。環境問題の原因究明と因果関係を追求することで、研究者および技術者としての基礎的素養を身につけます。 - バイオテクノロジー
- 生体を構成する物質とその働きを学ぶ。
生体を構成する物質やそれらの働きについて学びます。さらに、細胞、細胞の統合体として機能する生体内情報伝達および免疫システム、遺伝子組み換え技術についても知識を深めます。 - ナノテクノロジー
- ナノ材料の化学的性質や応用例を知る。
私たちの身の回りのあらゆるところで活躍しているナノ材料について、その特異な物理的および化学的性質からはじまり最先端の応用例までわかりやすく解説します。

危険物取扱者、公害防止管理者など化学、応用化学分野に関連する専門資格の取得を積極的に支援しています。また、FE(Fundamentals of Engineering Examination)、PE(Principles and Practice of Engineering Examination)といった、国際的に通用する工学技術者ライセンス取得のバックアップも行っています。
- 理工学部共通
- 基本情報技術者/システムアドミニストレータ(上級・初級)/テクニカルエンジニア/技術士
- 学科に関連した資格
- 危険物取扱者/ガス主任技術者/公害防止管理者/高圧ガス製造保安責任者/高圧ガス販売主任者/特定高圧ガス取扱主任者/浄化槽管理士/消防官(専門系)/消防設備士/エネルギー管理士/一般計量士 /環境計量士/環境管理士/化学分析技能士
- 所定科目履修で取得できる資格
- 高等学校教諭一種免許状(理科)/中学校教諭一種免許状(理科)/図書館司書/毒物劇物取扱責任者/技術士補
![]()
多くの学生が大学院に進学することが、応用化学科の特徴のひとつです。2009年度は5割以上の学生が進学を果たしました。また、化学についての基礎知識やさまざまな分析機器の操作技術を身につけた学生は社会から高い評価を受けています。2009年度の就職先は製造業が最も多く、20.8%、次いで卸売・小売業が7.5%となっています。
卒業生の主な進路
大学院進学/製造業/卸売・小売業/公務員・教員/サービス業/情報通信業/建設業/金融・保険業/専門学校・留学
| 主な就職先 | |
|---|---|
| 製造業 | 大日本住友製薬/常盤薬品工業/上野製薬/杏林製薬/武田薬品工業/アロン化成/村田製作所/朝日インテック/山崎製パン/大王製紙/キッセイ薬品工業/沢井製薬/ソフト99コーポレーション/岩谷瓦斯/ニチアス/JFE炉材/京セラミタ/三浦工業/住友電装/京セラ/NOK/セーレン/ニチハ/マルホ/フジシール/三香堂/三洋化学研究所/資生堂/住友金属ファインテック/神東塗料/西山ステンレスケミカル/日本光電工業/持田製薬 |
| 情報通信業 | 日立ソフトウェアエンジニアリング/パナソニック情報システム/関電システムソリューションズ/住生コンピューターサービス |
| 運輪業 | 九州旅客鉄道/西日本旅客鉄道 |
| 卸売・小売業 | 日本ベーリンガーインゲルハイム/ノボノルディスクファーマ/エヌアイ帝人商事/森六ホールディングス/ポーラ/ユニチャーム/日本ロレアル |
| 金融・保険業 | 大阪市信用金庫/播州信用金庫/泉州銀行/ソフトバンク/大阪府中小企業信用保証協会 |
| サービス業 | インテリジェンス |
| 公務員・教員 | 京都市教育委員会/中和広域消防組合/財務省大阪税関/堺市役所/三重県庁/神戸市役所/大阪市教育委員会/大阪府警 |



















金属原子が数個から数百個集合したものを金属ナノクラスターあるいは金属ナノ粒子と呼んでいます。金属ナノクラスターは、将来のナノテクノロジーの根幹を支える物質群として大きな期待が寄せられています。藤原教授らは光学活性パラジウムナノクラスターを触媒として用いて、室温で進行する炭素一炭素結合反応(有機化合物を合成する反応で最も重要な反応のひとつ)を可能にし、光学活性化合物を高い収率で得ることに世界ではじめて成功しました。金属ナノクラスターは未来の環境調和型ナノ触媒として世界が注目しているマテリアルです。光学活性金属ナノクラスターの化学は新しい学問領域ですが、私達の身体を作っているアミノ酸が光学活性であるように、光学活性体を取り扱う不斉化学は、自然界において最も重要な学問といえます。
Hot Paperに選ばれるとともに、その論文誌の表紙にも選ばれ
高い評価を得ました。