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近畿大学生物理工学部の学部4年生がクローンマウスを作製 国内最年少―― クローン研究界の権威も絶賛

 近畿大学先端技術総合研究所(和歌山県海南市)で学ぶ、近畿大学生物理工学部の4年生が、このほど、クローンマウスの作製に成功しました。クローンマウス作製には、きわめて高度な技術が求められるうえ、発展途上の分野であるため、研究歴の浅い学部生による成功は、国内最年少の快挙として、研究界の注目を集めています。

 クローンマウス作製に成功したのは、近畿大学生物理工学部4年の森田真裕さん(22歳)。先端技術総合研究所生物工学技術研究センター・三谷匡准教授の研究室に所属したことをきっかけに、昨年夏、和歌山県紀の川市の生物理工学部キャンパスから先端技術総合研究所へと場所を移し、クローン技術に関する研究を進めています。
 クローン作製では、?メスから卵子を取り出す ?卵子から核を除去する ?卵子にドナーの細胞を入れる――ことでつくった「クローン卵」を、メスの子宮内に着床させます。この、着床の成功率の低さが、クローンマウス作製の大きな課題となっています。
 森田さんは、三谷准教授と同研究所・安齋政幸講師の指導を受けながら、この着床率を高めるための実験に没頭し、今年6月、クローンマウス(メス)の誕生に成功しました。さらに9月、このクローンマウスが出産し、正常な生殖能力を備えたクローンマウスであることも証明されました。

 クローン研究では、クローン卵の取り扱いをはじめ、基礎的な実験技術を身に付けるだけでも1年近くかかります。また、発展途上分野であるクローン作製は、経験豊富な研究者でも、成功率はわずか2%以下にとどまるといわれています。
 このため、大学の学部生や大学院生が作製に成功するケースは、ほとんどないのが実情です。これまでは、同じ近畿大学先端技術総合研究所の大学院修士1年生(当時)が昨年、成功した例が、国内最年少であるとみられてきました。
 こうした事情から、今回、さらに研究歴が浅い学部生がクローンマウス作製に成功したことは、常識を覆す出来事として、関係者から賞賛されています。近畿大学が関係各方面にヒアリングして調べたところ、22歳の時点で成功した森田さんは、国内最年少でのクローンマウス作製者といえます。また、クローンマウス作製は日本がリードする分野であるため、世界的にも、最年少での成功例である可能性がきわめて高いとみられています。

 森田さんは、「安齋先生、三谷先生をはじめとする先生方と先輩の指導、研究所のすぐれた環境、そして同期生の存在があったからこそ成功できました」と話します。
 近畿大学先端技術総合研究所は、大学の研究施設では類を見ない最新の研究設備と豊富な専門スタッフを備え、日本のクローン研究をリードする水準を誇っています。森田さんのような学部生や大学院生が、クローンマウス作製という高度な研究に触れる機会を持てるのも、近畿大学先端技術総合研究所ならではの研究環境であるといえます。

 森田さんの快挙には、国内のクローン研究の権威と呼ばれる研究者から、賞賛の声が上がっています。そのいくつかを、ご紹介します。

森田さんが誕生させた
クローンマウス(右)と胎盤
 
森田さんと
三谷准教授(左)、安齋講師(右)

■ クローンマウスの分野で、精力的に研究をされている
理化学研究所・小倉淳郎博士

 

「最年少はお譲りしますが、『最年長』記録は私が更新中です」

 

■ 1997年に世界で初めてクローンマウスを誕生させた
理化学研究所・若山照彦博士

 

「すごい驚きです。そういう学生もいるのですね。将来が楽しみな学生さんです」

 

■ 卵子のみからマウス「かぐや」を誕生させたことで知られる
東京農業大学・河野友宏教授

 

「よく頑張りましたね。賞賛に値します」

 

 

<プレスリリース  (2008年10月15日)>

近畿大学生物理工学部4年生がクローンマウス作製に成功 「国内最年少」を更新 今回は「三つ子」誕生も http://www.kindai.ac.jp/news_event/2008/10/4-1.html

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