農学部 北山隆助教授 農芸化学会から奨励賞を受賞農学部バイオサイエンス学科の北山隆助教授が日本農芸化学会からこのほど農芸化学奨励賞を受賞しました。
農学部バイオサイエンス学科の北山隆助教授は日本農芸化学会からこのほど農芸化学奨励賞を受賞した。
この賞は農芸化学の進歩に寄与する優れた研究を行い、将来の発展を期待できる満40歳以下の同学会員に授与される。過去に、バイオサイエンス学科内海龍太郎教授、同重岡成教授、応用生命化学科松田一彦教授らも受賞している。
北山助教授が受賞したのは「ハナショウガ主成分等を利用した高選択的反応の開発と有用生理活性物質合成に関する研究」。ハナショウガの主成分「ゼルンボン」を、医薬品や香料の成分に有機合成することに成功した。
ゼルンボンはそのままでは医薬品などとしての効果は小さいが、反応の多様性を利用して有機合成することで、抗がん作用や抗菌作用などを持つ多くの種類の有効成分を創り出したり、新しい反応を発見することができた。北山助教授は、さらにゼルンボンから、現在院内感染菌として猛威を振るっているMRSAなどに有効な薬剤の開発を行い、ゲノム制御型抗生物質の発見にも成功した。
ハナショウガは東南アジアなどで多く採れ、乾燥重量でゼルンボンが3%以上含まれる。1つの植物に含まれる成分の含有量がこれほど多い植物は少ない。
北山助教授は「ハナショウガに含まれるゼルンボンのように生産容易で、1種類の植物の中に多量に含まれる反応多様性化合物をさらに複数見つけ、ゼルンボンと同様、応用開発に成功すれば、次代を担う資源の1つとなる認識が広く得られるだろう。他の植物でも研究を続け、この分野での研究に先鞭をつけたい」と語っている。
北山隆助教授プロフィール
平成2年京都大学大学院理学研究科修了。花王生物科学研究所を経て平成7年から本学農学部勤務。理学博士。専門は有機合成化学。
