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第1回 APAC Hepatocellular Carcinoma Preceptorship 2018 が開催されました!

2018.05.28

 2018年5月14日に肝癌診療に関する国際シンポジウムである第1回 APAC Hepatocellular Carcinoma Preceptorship 2018が救急災害(ER)棟5階の会議室にて開催されました。本会は中国や台湾などアジア7ヵ国より20名の臨床医師が参加され、進んだ日本の肝癌診療から学んで頂くことを目的にしています。このような教育シンポジウムがアジア地域で開催されるのは今回が初めてであり、その記念すべき第一回目を当院で開催されることは非常に名誉なことです。
 開会の挨拶を内科学教室(消化器内科部門)の工藤正俊教授がなされた後、同教室講師の南康範医師が肝癌の内科的治療である「ラジオ波焼灼術」と「肝動脈塞栓術」の治療適応と手技内容を解説されました。次ぎに同教室講師の上嶋一臣医師が肝癌症例を一例ずつ提示しながら当院における実臨床を解説されました。続いて工藤教授が中等度進行肝癌(intermediate stage HCC)の治療について講演されました。各講演の間では活発な質問・討議が繰り広げられ、タイムスケジュールが時間に押される場面もありました。
 短い昼食の後には病院見学ツアーが企画されており、海外からの医師達を4つのグループに分けて同教室の西田准教授、上嶋医師、依田医師、南医師の4名がガイドとなって院内を順に巡りました。巡回した部署は消化器内科病棟、内科外来、通院治療センター、PET棟、中央放射線部(血管造影室、CT室、MRI室)、腹部超音波室(治療専用室)、内視鏡室、治験事務局、ER棟です。休憩の後には再び工藤教授より肝癌への分子標的治療薬と免疫チェックポイント阻害薬についてより深い解説と今後の展望が述べられました。そして、台湾とシンガポールの医師から興味深い症例提示があり活発に討論をした後に工藤教授より閉会の挨拶がなされました。
 ご参加頂いた各国の先生方は大変満足されたご様子でした。本学が教育シンポジウムを通してアジア各国における肝癌診療の発展に貢献できたことを誇らしく思います。


写真:本会のプログラム
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写真:質疑応答する工藤教授
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写真:講演中の上嶋医師
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写真:参加医師より質問を受ける南医師
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写真:本シンポジウムの参加者一同
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