学びの特長

文芸学部では、これまでにさまざまな産学連携プロジェクトを行っています。
学生は企業と連携し、実学として商品開発やデザイン等を学ぶことができます。

芸術学科 舞台芸術専攻

株式会社空き家総合研究所との「地域の物語プロジェクト」
短編朗読劇「東大阪ローカルリーディング」を上演
-地域と演劇のあり方を探る-

株式会社空き家総合研究所と協力し、近畿大学のある東大阪市の歴史や商店街での出来事を物語にした「地域の物語プロジェクト」として短編朗読劇を上演しました。この会社は、大阪府八尾市、東大阪市を中心に、空き家再生と地域のこどもたちが通う演劇教室の運営を行う会社であり、本学の卒業生が代表を務めています。東大阪市内の公共施設や商店街などを取材し、取材した内容や感じたことをもとに舞台芸術専攻の学生らが台本を創作し、2023年12月に、本学の実学ホールで複数の作品の短編朗読劇「東大阪ローカルリーディング」を上演しました。東大阪市の歴史や商店街での出来事を「物語」にして、地域の歴史や文化に気づき、地域と演劇のあり方を探っています。

地域のお店でも朗読劇を上演

地域のお店でも朗読劇を上演

短編朗読劇の様子

短編朗読劇の様子

会場全体の様子

会場全体の様子

芸術学科 造形芸術専攻

近鉄百貨店×近畿大学の包括連携協定記念ロゴとバレンタインフェアのスペシャルバックデザイン

近鉄百貨店との包括連携協定を2017年に締結し、その一環として、近鉄百貨店の依頼を受け協定記念ロゴとバレンタインフェアのスペシャルバックをデザインしました。これは学生の提案デザインを近鉄百貨店の関係者にプレゼンテーションし、採用案を決め、実用化するプロセスを経験するという実学教育の実践です。
なお、採用にならなかった他のデザインも、2021年1月19日~2月14日の期間に実施したバレンタインフェアの企画として、あべのハルカス近鉄本店ウイング館9階オープンスペースで展示されました。

包括連携協定記念ロゴ

包括連携協定記念ロゴ

バレンタインバックの採用デザイン

バレンタインバックの採用デザイン

会場に展示されたデザイン案

会場に展示されたデザイン案

デザイン案をプレゼンする学生

デザイン案をプレゼンする学生

アーマリン近大「ミソット(Misotto)」のパッケージと広告ポスターデザイン

株式会社アーマリン近大の依頼を受け、近大マグロの中骨エキスが入った味噌汁を活用した商品「Misotto(ミソット)」のパッケージと広告ポスターのデザインを行いました。こちらは2021年11月に商品化されました。

商品化されたパッケージデザイン

商品化されたパッケージデザイン

デザイン案をプレゼンする学生

デザイン案をプレゼンする学生

近大ブランドの純米酒「近大酒(KINDAISAKE)」のラベルデザイン

近畿大学附属湯浅農場(和歌山県有田郡湯浅町)の依頼を受け、附属湯浅農場で栽培した酒米「山田錦」を100%使用した純米酒「近大酒(KINDAI-SAKE)」のラベルデザインを行いました。こちらは2021年3月に商品化されました。

商品化されたラベルデザイン

商品化されたラベルデザイン

デザイン案をプレゼンする学生

デザイン案をプレゼンする学生

「大阪韓国映画祭」の公式ロゴをデザイン
駐大阪韓国文化院の依頼を受け、文化交流促進と活性化を図る

駐大阪韓国文化院主催の「大阪韓国映画祭」の公式ロゴをデザインしました。日本の若者をはじめとする幅広い世代にこの映画祭をアピールするとともに、PRに継続的に生かせるデザインしてほしいという依頼を受け、造形芸術専攻の学生が制作しました。イベント名の日本語表記とハングル表記をモチーフに、両国の未来をイメージする鮮やかなカラーを用いて、ポップで明るい印象が伝わるようなデザインにしています。採用に至らなかった作品についても、映画祭会期中に会場に展示して来場客に披露されました。また、学生らは映画祭の運営にも協力してイベントの進行に携わりました。駐大阪韓国文化院とのコラボレーションを通じて、日本と韓国の文化交流促進と活性化を図っています。
本映画祭は毎年11月ごろに行われています。

大阪韓国映画祭ロゴ

大阪韓国映画祭ロゴ

映画祭PRパネルの前で記念撮影

映画祭PRパネルの前で記念撮影

文化デザイン学科

商品のデザイン、ネーミングから広報映像までを一貫して制作
新靴下ブランド「AMENOKAK」

奈良県の靴下メーカー「エコレノッグ」が手がける新しい高機能靴下ブランドのネーミングとロゴデザイン、そして、靴下の柄デザインから広報映像までを、文化デザイン学科の学生が制作しました。ブランド名の「AMENOKAK(アメノカク)」は、古事記に登場する鹿の神様。険しい山道を駆ける健脚のイメージからネーミングしました。
スポーツタイプとタウンユースの2種類の柄をデザインし、それにあわせた2種類の動画も学生主体で制作しました。

靴下の試作品を確認

靴下の試作品を確認

スポーツタイプ(左)とタウンユース(右)

スポーツタイプ(左)とタウンユース(右)

学生がデザインしたブランドロゴを用いた映像

学生がデザインしたブランドロゴを用いた映像

@aroma×文化デザイン学科
嗅覚文化を創造する-アロマ空間デザインプロジェクト

文化デザイン学科にはアロマ空間デザインを実践的に学ぶ他に類を見ない演習があります。一流のアロマ空間デザイナーの指導のもとで、匂い/香りへの気づきからエッセンシャルオイルの蒸留、調合、実演までを多角的に学ぶことができます。
五感のなかでもっとも大切なものを問われ、嗅覚をあげるひとはそれほど多くないかもしれません。しかし実際には匂い/香りは、私たちの意識の背後から、身体や感情に常に働きかけ、記憶にも深く浸透します。このプロジェクトでは、新たな嗅覚文化デザインの担い手を育成すること、長期的なビジョンのもので厚みのある嗅覚文化を創造することをめざしています。

香りのパレットを作成

香りのパレットを作成

デザイナーによる指導

デザイナーによる指導

香りの調合

香りの調合

南海沿線のまちの魅力を若者目線でプロデュース
大阪府、南海電鉄との協働による大阪産おおさかもん農産物プロモーションイベント

新型コロナウイルスによる影響を受けている大阪府内の農業生産者を支援するため、南海電気鉄道株式会社と大阪府内の若手農家で組織する協議会らが連携して「今こそ、がんばりまっせ!南海なんば大阪産軽トラマルシェ」を開催しました。
その際、南海沿線のまちの魅力と大阪産農産物の美味しさをどのように伝えプロモートすれば良いかを、学生たちが若者目線で提案し、農家へのインタビュー、宣伝ビデオの制作からマルシェでのイベント開催など、トータルにプロデュースしました。

産官学連携のイベントの様子

産官学連携のイベントの様子

主企業へのプレゼンテーション

主催企業へのプレゼンテーション

リサーチから制作までを国内外のクリエイターとコラボ
東大阪都市ブランディングプロジェクト

ラグビーW杯日本開催にあわせて「モノづくりのまち 東大阪」を世界に発信するため、文化デザイン学科の教員、学生、そして外部クリエイターとのコラボレーションで、東大阪市の公式都市ブランディングを手掛けました。
町工場がつながって製品を生み出す様を表した「東大阪フォント」をはじめ、東大阪の代表的な製品であるネジを主役にしたアニメーション、ウェブサイトなどを制作。さらには、東大阪のまちの特性にあわせた自転車や、クリエイターが集うモノづくり拠点まで、多様な領域を取り扱う学科の特性を活かしたブランディング展開を行いました。
「東大阪フォント」は市内の公立施設や企業などにも使用されています。

東大阪市の試作工房を学生がリニューアル

東大阪市の試作工房を学生がリニューアル

東大阪フォント

東大阪フォント

デンマークのKontrapunktを迎えたワークショップ

デンマークのKontrapunktを迎えたワークショップ

東大阪のまちの特性にあわせた自転車

東大阪のまちの特性にあわせた自転車

学生が企画したウェブサイト

学生が企画したウェブサイト

東大阪市のシニア世代が音楽でつながる。文化による社会参加のカタチをプロデュース。

東大阪市が主催し、ウェルビーイング阪急阪神などが企画運営する事業「トルクひがしおおさか」の一環で、65歳以上の市民が音楽を通じて新しい仲間と出会うワークショップをプロデュースしました。事前にシニア世代が好む歌謡曲をリサーチし、ラジオ番組を模した演出で、「夏祭り」「誰かとともに歌いたい」「一人でいてもさびしくない」などのテーマで選曲。会場の「MACHICOCO CAFE」では、参加者一人ひとりのエピソードに耳を傾けつつ、時に合唱し、歌詞の穴埋めクイズも実施。学生ならでは感性でシニア世代の交流を生み出すこの企画は、好評を博しています。

ラジオ演出で音楽の思い出を語る

ラジオ演出で音楽の思い出を語る

シニアと学生の世代を越えた交流

シニアと学生の世代を越えた交流

次から次へと出てくる楽曲の情報交換

次から次へと出てくる楽曲の情報交換

資生堂×文化デザイン学科
性別に関わらない、メイクの楽しさを通じた“自己プロデュース”

資生堂ジャパン株式会社と連携して「メンズメイクアップセミナー」を開催しました。資生堂の掲げる「美の力を通じて誰もが自分らしく過ごせる社会の実現をめざし、さまざまな対象者や目的に応じてQOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)の維持・向上をサポートする」という理念と、ホスピタルアートゼミが掲げる「人々の健康とウェルビーイングを、アートやデザインの力でサポートする」という理念が合致。メイクに興味や関心を持つ学生たちに広く呼びかけ、資生堂の全面サポートの下、ゼミの学生たちがイベントの企画から実施、運営にまで携わりました。現在もメンズメイクのみならず、AYA世代*のがん患者に対するアピアランスの課題にも共同で取り組んでいます。

  • AYA世代:Adolescent&Young Adult(思春期・若年成人)に含まれる15~39歳の世代

メイクアップセミナーの様子

メンズメイクアップセミナーの様子

メイクアップ体験

メイクアップ体験