合格者の声

※所属事務所は、取材時のものです。

伊藤 将之さん2012合格東新宿綜合法律事務所

法科大学院での生活の中で、思い出深いもの、印象に残っている先生や友人の言葉はありますか。

友人と朝まで議論したことが印象に残っています。
定期試験を2日後に控えて午前1時ころに勉強をしていた時のこと、刑事訴訟法の訴因について疑問が出てきました。文献にあたるなどして調べたのですが、自分一人では解決できませんでした。
そこで、同じクラスの友人の一人に疑問をぶつけてみました。しかし、彼の回答に疑問を持ったため、またその疑問をぶつけてみたり、今度は私の回答に彼が疑問を持ったため、それについて回答したり、といったことを繰り返して行くうちに夜が明けてしまいました。一応お互いが納得できる結論に達しましたが、試験前の貴重な勉強時間をたくさん費やしたことに少々後悔しました。
しかし、今になって考えてみれば、とことんまでお互いの考えをぶつけてみて、最後にはお互いが納得するという経験は大変有意義な経験だったと思います。        
相手の意見を正確に受け止めて、相手の疑問に答えるという作業を繰り返すことで、相手の意見を正しく理解し、自分の意見と相手の意見の相違点を踏まえて、わかりやすく自説の根拠を説明するということや、相手に納得してもらうには相手がどのような点に納得しておらず、どのように答えれば納得してもらえるのかということを考えて話さなければならないことを実感しました。
このような経験を経て得たものは、弁護士としての活動をする上でとても役に立っています。

(2014年7月掲載)

竹原 宏征さん2012年合格
アトム法律事務所

司法試験合格に向けて頑張っている後輩にエールをお願いします。

ロースクール在学中の方や、ロースクールへの進学を考え勉強している方は日々悩みながら一生懸命勉強していることだと思います。
私は、大学を卒業後、未修コースに入学しました。大学時代は、全く司法試験向けの勉強などしておらず、勢いでロースクールに入ってしまいました。未修コースとはいっても、同級生の中には相当準備して入学された方もそれなりにおり、入学当初は自身の遅れを自覚して相当焦っていた記憶があります。
一生懸命勉強しましたが、なかなか思うように成績が伸びず、これではいけないと感じ、思い切ってロースクールの近くに下宿することにしました。
下宿には、生活のために必要最低限の家具等しか持ち込まず、朝学校に行って夜まで勉強し、下宿では寝るだけ。面白みのない生活に少し嫌気がさしてしまったことも正直ありましたが、序々に手ごたえを感じられるようになり、勉強も軌道に乗っていきました。自習室は365日24時間勉強できますし、ロースクールの授業や勉強会は充実したものばかりでした。結局、集中して勉強に取り組める環境と、その環境に耐える覚悟があれば軌道に乗ったわけです。
法律の勉強をするには、やはりそれなりの「我慢」と「時間」が必要です。残念ながら、楽して結果が出るものではありませんでした。その一方で、「我慢」と「時間」を費やした分だけ、「結果」も返ってきました。
徹底して取り組めば、結果につながってきます。大変だとは思いますが、どうか頑張ってください。

(2014年7月掲載)

谷口 英一さん2012年合格
中本総合法律事務所

法科大学院では、どんな3年間でしたか。勉強方法やリフレッシュ方法などを教えてください。

法科大学院での3年間は、とにかくよく勉強をした3年間でした。
私の勉強方法は、基本書や判例百選を熟読するというとても単純な方法です。私は、自習室で勉強をしていたのですが、そのほとんどの時間を、基本書等を読むことに費やしていました。私の場合、全体の勉強時間の8割程度を、読むことに使っていたのではないかと思います。
読むこと以外では、学内の勉強会に参加したり、先輩や同期とゼミを組んだりしました。私のように、ひたすら読むという方法で勉強する者にとって、勉強会やゼミは良い刺激になりますし、気分転換にもなります。私はゼミの中で、同期や先輩たちと、司法試験の過去問の検討を何度もしました。
次に、リフレッシュ方法といえるかどうかは分かりませんが、私は、規則正しい生活を心掛けるようにしていました。朝、自習室に入る時間から、夜、自習室を出る時間まで、毎日ほぼ同じ時間にしていました。また、睡眠時間も、毎日同じ時間をきっちりとるように決めていました。他にも、日曜日は丸一日休むようにしていました。
私が規則正しい生活を心掛けていた理由は、授業がない日などは特に、1日中自分の好きな時間配分で勉強ができることによって、却って集中力をもって勉強できなくなることを避けるためです。
司法試験に合格するためには、長期間の勉強を効率よく行うことが必要です。そのためには、私のように、規則正しく、継続的に、淡々と勉強を続けることが、一番の近道なのではないかと思います。

(2014年7月掲載)

村角 明彦さん2012年合格
在間秀和法律事務所

社会人を経ての入学でしたが、なぜ法曹の道を選んだのですか。また、今法曹を目指して入学を考えている学生がしておくべきことは何だと思いますか。

1.法曹の道を選んだ理由
ロースクールに入学する前、社会保険労務士として業務を行っていました。業務を行っていた際に、社会保険労務士の職域を超える案件が生じましたので、この問題を解決するために弁護士の先生に依頼することになりました。しかし、私は、できる限り独力で問題解決を図りたいと思っていましたので、このような状況に満足することができませんでした。そして、私の思いを実践するためには、弁護士になるしかない、と思いましたので、思い切って仕事を辞め、法曹の道を目指すことを決意しました。
2.法曹を目指して入学を考えている学生がすべきこと
今法曹を目指して入学を考えている学生の方々は、ある程度具体的に将来の自分の法曹像を描いておくべきだと思っています。  
ロースクールでの2年間ないし3年間、継続的に勉強を続けるためには、モチベーションを維持することが重要だと思っています。モチベーションを維持するためには、様々な方法があると思いますが、その1つとして、抽象的でなくある程度具体的な将来の法曹像、例えば、法曹になってから具体的にどのような内容の仕事がしたいか等を描くことが挙げられると思います。そうすることで、目標が定まり、目標に向けて継続して勉強を続けることができると思います。

(2014年7月掲載)