教員紹介
道野 真弘(みちの まさひろ)

- 専門分野
- 商法・会社法
- 研究中のテーマ
- 従業員の経営参加、企業の社会的責任など
- 最終学歴
- 立命館大学大学院法学研究科博士課程後期課程民事法専攻満期退学
- 一言アドバイス
- 「何となく大学に入ったけれど・・・」では4年間は無駄にしかなりません。大学で何を学びたいのか明確な目的意識を持ちましょう。
- 推薦するこの一冊
- (1冊には絞りきれませんが、あえて絞るならば)竹内薫『99.9%は仮説-思いこみで判断しないための考え方』(光文社新書)
- 趣味
- スポーツ全般(とりわけテニス、スキー。と言いつつ最近あまりしていません)、HP・ブログ作成(半分仕事でもありますが)、ドライブ、映画鑑賞など
最近の研究業績
- 『論点体系 会社法4』「第620条(資本金の額の減少)」、「第621条(利益の配当)」、「第622条(社員の損益分配の割合)」、「第623条(有限責任社員の利益の配当に関する責任)」、「第624条(出資の払戻し)」
- 『会社法判例百選〔第2版〕』「表見代表取締役と第三者の過失」
- 『現代商取引法』第1編第1章2節「商取引の通則」、第2章2節「商取引主体の表示」
講習・演習・試験 ─受け方のポイント─
講義
大学での講義は、ある法分野を体系的に説明することが主となります。 商法・会社法はビジネスルールであって、なかなかイメージが湧きにくいという感想をよく耳にしますが、 野球を全くやったことのない人が野球のルールを理解しようとしてもなかなか困難が伴います。 会社を設立したり経営したことのない皆さんが、企業に関するルールを理解するのも同様です。 しかし難しいものほど、それを克服したときの喜びは大きいと思います。
体系的に法律学を学ぶ数十回の講義の中で、ある回の講義内容が全体の中で どのような位置にあるのかいまいちよくわからない、という感想も耳にすることがあります。 勉強する際はどのような分野でもそうだと思いますが、まず大枠を理解しておき、そこにより高度な内容を詰め込んでいくという作業が、最も効率的でしょう。 後述の初歩的な文献などでまず全体像をつかみ(いわば本棚を作る作業)、 そこに制度だとか論点とか判例といったものを整理しながら並べていく(いわば本を整理して配架する作業)というようにです。
抽象的な体系論と、具体例としての判例とをバランスよく講義し、皆さんの理解度を高めるよう努めたいと思っています。 皆さんも、わからないことがあればすぐに解決する(質問するなり、テキスト等で調べるなり)という姿勢で、受講するよう、お願いします。 積極的に学ぶ意欲があれば、講義で学ぶレベルのことは、最初は難しくても必ず「道は開け」ます。
なお商法・会社法は、民法や民事訴訟法、経済法とも関連が深いというように、どの法律も他の法律と関連する部分があります。 1つの分野をタテとすれば、他の分野とのヨコのつながりも意識しながら勉強しましょう。
研究演習
ゼミは、研究機関としての大学になくてはならないものであり、講義で学んだ「知識」を自分の血肉とする作業、また、より深い知識の習得ができる場です。 比較的少人数制のゼミにおいては、聞きたいことを何でも聞けるでしょうし、自分の考えを披露しやすいでしょう。 ゼミに参加して、一言も発言をしないのではゼミに所属している意味はないと考えています。 ゼミは議論の場であり、誰かが一方的に講義をする場ではありません。 私もまたゼミの一構成員となって、皆さんが主体的に議論するのをサポートすることに専念したいと思っています。
もう一言付け加えておきますと、ゼミはクラブ等に所属していない人にとっては、大学において唯一集団行動が求められるものです。 ゼミ運営のために、各人がそれぞれ他の受講生に配慮しながら行動しなければいけません。 公私混同、マナー違反等がよくニュースになりますが、ゼミで「公」を大事にすることをも学んでもらいたいと思います (広い意味での「コミュニケーション能力の涵養」)。
試験
試験は論述式が主となります(少なくとも私の担当する科目では)。 出題された試験問題を見て、まずはその問題文の裏にどのような法的な問題が隠されているのか、 講義で学んだどの論点と関係するのか(「問題点の発見」)に気づかなければ、どれだけ多くの量を書いても基本的にO点です。
その問題点を理解したら、今度はどういった結論を導くべきか、正しい価値判断をする(「問題点の解決」)。 そしてその価値判断を強固にバックアップするための理論武装(理論構成)をする。そういう作業が必要です。 法律学は非常に文章力が問われる学問ですが、試験は特にその答案だけで採点するわけですから、 「先生はわかってくれるだろう」という教員頼みの文章ではなくて、「こういう風に自分は考える」という意見表明を、 明確に筋道建てて記述することが求められます(広い意味での「プレゼンテーション能力」の涵養)。
試験なんて社会に出ればそうそう受けるものじゃないし、意味ないと思っていてはもったいない。 文章であれ口頭であれ、その他の方法であれ、他の人に自分の意見を表明し理解してもらうことの重要性は、言うまでもありません。 プレゼンテーション能力向上訓練の一環として、有効に活用しましょう。
参考書
ここでは会社法についてだけ述べますと、大改正があったこともあり多数のしかも有意義な書籍があり絞りきれません。 詳細は講義で説明しますが、大要以下のとおりです。
初歩的なものとして、
葉玉=郡谷編著『会社法マスタ−115講座』(ロータス21)
(初歩的とは言えないが)薄目のものとして、
神田秀樹『会社法入門』(岩波新書)
初歩的なテキストとして、
北村=藤田編著『プライマリー 会社法』(法律文化社)
近藤=志谷=石田=釜田『基礎から学べる会社法』(弘文堂)
やや上級テキストとして、
弥永真生『リーガルマインド会社法』(有斐閣)
神田秀樹『会社法』(弘文堂)
宮島司『新会社法エッセンス』(弘文堂)
上級テキストとして、
江頭憲治郎『株式会社法』(有斐閣)などなど(いずれも最新版のもの)。
大枠を知るという意味では、司法試験予備校のテキストも可
(内容の整理は上記テキストなどで補う必要あり)。
また最近の会社に関する話題を知るものとして、
岩井克人『会社はこれからどうなるのか』(平凡社、2003年)
同上『会社はだれのものか』(平凡社、2005年)
新井富雄=日本経済研究センター編『検証 日本の敵対的買収』(日本経済新聞出版社、2007年)など。

