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進学した理由は2つあります。1つ目は、提案したシステムの実現という点、2つ目は自己啓発という点です。前者は、これからの居宅介護者を支援する情報システムの提案し、開発を目指しましたが、殆ど提案だけという形に終わりました。自分が提案したものを実現したいという気持ちが強く、指導して下さった先生も引き続き指導して下さるとのことでしたので、進学を希望しました。また、学部の頃は、クラブとアルバイトの毎日で、勉強を疎かにしており、それが研究の進捗に影響を与えました。これらの経験を踏まえ、研究を通して自分の実力を磨きたいと思いましたので進学という道を選びました。
私の研究は、情報システムを利用して様々な人や環境を支援する研究です。今回、これから増えていくとされる一般家庭の居宅介護を対象とした健康管理の情報システムを提案しています。一般家庭に情報システムを導入するためには、「安価」というキーワードが非常に重要となります。そこで、webブラウザやメーラの中にはDNSサーバにホスト名の問い合わせを行うDNSリゾルバが標準で実装されているという点に着目し、URLを利用した健康情報集積の仕組みを考えました。ユーザはホスト名の構成さえ知っていればよく、その構成通りに介護情報をURLに入力することで、参照や登録が可能になります。本提案システムは、本来のDNSの仕組みをベースに、足りない機能や必要な操作をDNSサーバに実装するDNSサーバプログラム「DNSWrapper」で補っているだけのシンプルな構造です。本提案手法により、既存の情報端末に何も手を加えることなく介護端末として流用することができるため、開発・導入コストを大幅に軽減し、安価なシステムを実現しています。
現在の目標は、本提案システムを実環境で稼動させることです。研究室内でのローカルな環境では稼動させることができましたが、実際にグローバルな環境からアクセスをすると動作しなかったため、修士論文の発表会までにはデモ環境を完成させたいと考えています。また将来的には、少子高齢社会に貢献できるような情報システム基盤を実現したいと考えています。今回提案している健康情報集積システムのように、情報システムを一つのアプローチとして、様々な地域貢献ができたらと考えています。
大学院は研究者人生のスタートラインではないかと私は考えています。自分のやりたい研究がある、目標とする研究者がいる、将来すごい研究者・学者になりたいという学生、そして、その目標に対するやる気を持っている学生は、大学院に進学することをお勧めします。近畿大学には、その熱意に応えて下さる先生方がたくさんいらっしゃいますので、ぜひ、近畿大学大学院で自分の目標を達成してください。
| DNSによる簡易健康情報データベースの実現に関する一検討 |
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| 現在、日本は少子高齢社会であり、今後の医療・福祉分野では介護者不足を補うためのユビキタス支援環境が必要になると思われる。介護者へのユビキタス支援研究は幾つか行われているが、 一般的に高価なものとなる。また、今後増加するとされる一般家庭の居宅介護を対象としたものはない。本研究は、予算の制約が厳しい一般家庭の居宅介護を対象とした安価な簡易健康管理システムを提案する。本提案システムは、データベースにDNSを用い、DNSリゾルバ機能を持つ既存の多様な端末を介護端末として流用することで、安価なシステムを実現している。 |