
水質学や海洋学、微生物生態学などを基礎学問領域として、魚介類の養殖場や干潟を始めとした浅海域を中心に、水域の物質循環過程の解析・自浄能力の評価・環境保全・環境修復に取り組んでいます。様々な病原性微生物の天然水域における生き残り機構・感染環の解明も特徴的な研究テーマのひとつです。「人間の生活と天然の水域生態系との調和」を考えて研究を展開しています。
| 科目名 | 水族環境学特論 |
|---|---|
| 課程 | 博士前期課程 |
| 科目区分 | 専修科目(選択必修科目) |
| 科目概要 | 高度経済成長期に急速に進行した沿岸域や湖沼などの水質汚濁は、様々な排水規制や技術革新によりその進行速度を鈍化させているが、予断は許さない。本講義科目では、水産業の根幹を成す水域環境の保全と改善に関する諸問題について、その歴史的な背景を踏まえながら、水域における物質循環と水質形成機構という観点から解説する。水域環境の持つ問題点を理解した上で、環境改善策としてどのようなことが考えられるのか、といった水域環境修復に関する最新の知見についても論及する。 |
水産経済研究は、経済学、経営学、社会学、資源学その他多数の分野にまたがる学際研究の領域です。主な研究は次のようなものがあります。
| 科目名 | 水産経済学特論 |
|---|---|
| 課程 | 博士前期課程 |
| 科目区分 | 専修科目(選択必修科目) |
| 科目概要 |
|
魚介類の成熟現象のメカニズムを解明し、それを増養殖に応用する技術開発をテーマとしています。具体的には、それぞれの種の人為催熟技術の開発、成熟時期のコントロール、効率的な人工授精方法の開発、配偶子の凍結保存技術の開発等を目指した研究を行っています。実験材料としては、その繁殖技術の向上に対する社会的ニーズが極めて高い種、すなわち、ウナギ、クロマグロ、トラフグ、アユ、希少魚類、アコヤガイ等を用い、種苗生産を円滑に行うための技術開発を目指しています。
| 科目名 | 淡水増殖学特論 |
|---|---|
| 課程 | 博士前期課程 |
| 科目区分 | 専修科目(選択必修科目) |
| 科目概要 | 魚介類の増養殖を行う際には、対象となる種の再生産に関わる生命現象を理解し、それを効率的に統御する技術の開発が前提となる。それぞれの種が棲息環境の変化によって成熟を開始し、その環境刺激を体内の化学シグナルに変換し、最終成熟・産卵というアウトプットにつなげていくプロセスを、組織学、生理学、生化学、分子生物学的な角度から解説し、その応用方法を論じる。また、生産される配偶子と胚の品質管理手法や保存方法など、効率的種苗生産を可能とする技術について、最近の知見をもとに論述する。 |
未利用資源の有効利用や魚肉たんぱく質の機能の解明、近大産クロマグロの品質保持および品質特性の解明などが主な研究テーマです。水産物をおいしく無駄なく食べるために、魚類たんぱく質を利用して別の食品を製造します。さらに、栄養価を高めることで我々の食生活を豊かにするとともに、二次産業を創出し水産業者の経営安定に貢献することを目的としています。
| 科目名 | 水産利用学特論 |
|---|---|
| 課程 | 博士前期課程 |
| 科目区分 | 専修科目(選択必修科目) |
| 科目概要 | 本講義では、まず水産物の食料資源としての重要性を認識させるとともに、その原料学的特性などについて述べ、次に、原料学的特性に基づいて古来開発されてきた各種の貯蔵・加工法の原理、問題点などを解説します。さらに、新規製品を含む代表的加工品並びに魚介類の非食用的利用についても言及し、広く水産物の利用について理解することを目標としています。 |
発生過程における形態形成、器官形成、始原生殖細胞の動態、性分化機構などを明らかにする発生生物学に関する基礎的研究、さらに染色体操作や細胞移植、核移植などの胚操作を行う細胞工学、遺伝子改変魚を作出する遺伝子工学などの技術開発を通じて養殖魚の品種改良分野への応用研究の他、水産生物の生態、分類、生理等の基礎分野を研究しています。
| 科目名 | 魚類発生生物学特論 |
|---|---|
| 課程 | 博士前期課程 |
| 科目区分 | 専修科目(選択必修科目) |
| 科目概要 | 脊椎動物における発生生物学分野は、メダカやゼブラフィッシュをモデル動物として急速に発展し、その知見は医学。薬学方面に応用されつつある。このような知見をふまえ、魚類の種苗生産学の基礎となる魚類生殖細胞の形成過程、発生及び形態形成過程について、分子生物学的知見を交えて講述する。 |
| 科目名 | 漁業生産工学特論 |
|---|---|
| 課程 | 博士前期課程 |
| 科目区分 | 専修科目(選択必修科目) |
| 科目概要 | 水産生物資源を獲得する過程で水中の物理環境は様々な局面で大きな影響を与える。水中で展開される現象の物理過程を把握することは生物行動を含んだいろいろな現象を理解するのに役立つ。本特論では漁具・漁法といった生産工学的な分野の理解を深めるだけでなく、流体力学に関する理論を踏まえながら講述し、魚類の遊泳時推進力や移動能力などの生物と物理過程を含んだ境界領域的な問題も取り扱う。 |