建築工学専攻について

建築工学専攻の特色

計画・構造・環境の3分野を包括的に学び、総合的な建築の能力を養う。

建築には、美しく使いやすい建築を考える「計画」と、災害にも強く安全・安心な建築を考える「構造」、音・光・熱・空気の視点から快適性と持続性を考える「環境」の3つの分野があります。また、古代ローマ時代から建築に必要な要素は用・強・美の3つであるとうたわれています。欧米の建築教育は各分野が独立し、デザインを重視する傾向が強いのに対して、日本の建築教育は、技術者教育と建築家教育を総合した独自の体系を持っており、国際的にも高く評価されています。建築工学専攻では、このような包括的な建築学教育に基づき、建築実務で活躍するより高いレベルの建築技術者および建築士の育成をめざします。

建築工学専攻

在学生の時間割 (1年次)

時限 Mon Tue Wed Thu Fri
1 スケッチ表現 イングリッシュ・スキルズB1   英語演習1  
2 中国語総合1 イングリッシュ・スキルズA1 情報処理基礎 基礎ゼミ1
3   建築概論 国際化と異文化理解 健康とスポーツの科学 基礎製図
4     基礎数学 物理学及び演習
5      

目標とする資格・検定

  • 一級建築士
  • 二級建築士
  • 技術士・技術士補
  • 建築施工管理技士(1級・2級)
  • 建築設備士 など

在学生インタビュー

身の回りの温湿度や音を、
建築工学の視点で分析する面白さ

建築に興味を持った入口は意匠設計でしたが、今は建物の構造や音環境に夢中。3年次後期の「建築環境実験」では、実験器具を用いて身の回りの温湿度や音を測定し、その空間を評価するのですが、これまで習った建築工学の知識と身近な事象がリンクして、ストンと理解が深まる瞬間が面白いです。いずれは大学院に進学し、より深い研究を重ねていきたいです。

建築のデザインに大きく影響する
“構造”を紐解いていく面白さ

建築のデザイン=設計で決まると考えていた私。実は“構造”が大きく影響するのだと本専攻で知り、安全に関わる分野を学べる意義深さを感じています。コンクリートや鉄筋の破断の仕方から性質や構造理解を深める実験は、特に面白かったです。将来は、計画から竣工まで一番近くで関われる施工管理職になるのが目標です。

理系の知識を生かせる工学専攻!
建築の奥深さを日に日に実感

建築工学と聞くと、堅苦しいイメージがあるかもしれません。もちろん計算も多く難しさもありますが、安全性の確保のために必要な構造や材料など、建物を建てる上で最も基礎となる部分を知れる大切な学問です。実存の建築事例から設計手法や計画について学ぶ「建築計画各論」は、写真なども交えた分かりやすい講義で、建築への関心もぐんと深まりました。

卒業研究紹介

コンピューターシミュレーションを用いて建物に作用する風圧力を分かりやすく

亀井 宏和さん 建築学科 2022年3月卒業

強風時の建物に作用する風圧力を、コンピューターシミュレーションで研究しています。風上側の壁面は正圧(押す力)が作用し、屋根面では負圧(引く力)が作用します。コンピューターシミュレーションを使うと建物に作用する風圧力が色で表すことができ、台風時の建物に作用する力が詳しくわかります。

卒業研究紹介図表

卒業研究紹介図表