学部長挨拶

建築は新しい様々な技術を取り入れて、近年大きく進歩していることをご存知でしょうか。例えば、エネルギー負荷がゼロの住宅、地震・台風時の建物の揺れが小さく抑えられるオフィスビルやマンションなど、多くの新しい技術が活用され目覚ましく発展しています。また、一方で、古い建物を活用するリノベーションも注目され多く実施されており、建築ストックが有効に活用されています。このような時代の流れの中、次の世代の建築を担う皆さんは、さらに新しい夢のある建築を目指して学んでください。テレワークの普及でライフスタイルが変化し、オフィスや住宅の設計要件も変わりつつある中で、皆さんの新たな発想、自由で豊かな創造力が将来の建築を支えていくことを期待しています。

近畿大学の建築学部は理工学部建築学科を母体として、2011年に建築学部を創設しました。建築では理系・文系の垣根を越えて、建築に関わる様々な分野を学びます。大学で学ぼうとする皆さんにとっては、建築に関する沢山の知識を蓄積することはもちろんのことですが、自分の発想で何かを創り上げる、あるいは自ら何らかの課題を見つけて解決策を導くなど、主体的に勉強することが最も大切なことです。この姿勢は、大学を卒業した後、社会に出てからも重要なことです。私達教員も皆さんと同様に、日々、多くのことを学び続けていきます。共に建築やそれを取り巻くいろいろな事柄について学び、一歩一歩成長し、次の時代の建築を創っていくことを目指しましょう。

学部長

阿波野 昌幸
AWANO MASAYUKI
建築学部長