環境管理学科 澤畠 拓夫准教授らが農学部奈良キャンパス内で新種のキノコを発見しました
2018.02.21
環境管理学科 澤畠 拓夫准教授とその所属する研究グループが農学部奈良キャンパス内に生育していたキノコが新種であることを明らかにしました。
このキノコは、スイカズラからのみ発生する珍しい性質を持ちます。
澤畠 拓夫准教授の共同研究者であり、このグループ菌類の分類の権威であるLi-Wei Zhou博士によれば、本種は、スグリタケ属(Phylloporia)菌において日本で見出された初めての種であり、スイカズラから発生する本属菌種の存在はこれまで知られていなかったとのことです。
そのため、本種の種小名はスイカズラの属名(Lonicera)とし、基準産地は近畿大学奈良キャンパスとなりました。スグリタケ属には薬理効果のある種が含まれおり、今後の研究により薬理効果が見出される可能性があります。
本件の論文につきましては以下のジャーナル(英語)のリンクよりご確認ください
「Phylloporia lonicerae (Hymenochaetales, Basidiomycota), a new species on Lonicera japonica from Japan and an identification key to worldwide species of Phylloporia」 MycoKeys 30: 17-30 (14 Feb 2018)