園芸療法士
資格認定コースについて

園芸療法とは、園芸の活動や作業を通して、人の身体的、精神的、社会的状態を改善することを意味します。楽しく園芸作業を行うことで、心身的損傷の治療やリハビリテーションを効率的に進めること、高齢者の認知症の進行を抑えること、犯罪者や社会に不安を抱える人々の社会復帰を助けることなどです。現代では園芸療法に対する社会的需要の高まりから、補完代替医療の1つとしても注目を集めています。

園芸療法士とは、活動や作業のプログラムを計画し、実践する人です。園芸に対する深い知識と技能に加えて、治療の対象となる身体障害者・心の障害者・高齢者について、心理学、福祉論、介護理論、精神保健などを学ぶ必要があります。

近畿大学農学部農業生産科学科では、平成23年度から園芸療法士の資格認定コースが始まりました。資格取得に必要な必修科目および選択科目の中から、合わせて24単位以上を修得すれば、卒業時に(財)全国大学実務教育協会から園芸療法士の資格を受けることができます。園芸療法士は国家資格ではありませんが、学会や協会から認定医を受けた多くの人たちが既に社会で活躍しています。

園芸療法士の仕事

園芸療法士の仕事

園芸療法士取得のカリキュラム

必修教科
  • 園芸学[3]
  • 園芸療法実習[3]
  • 園芸療法論[2]
  • ガーデニングⅠ[2]
  • ガーデニングⅡ[2]
詮索科目 7科目(14単位)以上を履修
  • 高齢者福祉[1]
  • 障害者福祉[1]
  • 香りの心理[2]
  • 色彩の心理[2]
  • 介護理論[2]
  • 精神保健[3]
  • 理学療法[3]
  • 作業療法[3]
  • 心の障害者の心理[3]
  • [数字]は履修可能な学年
  • 下線科目は実習科目
  • 実習科目等については、受講者数を制限する場合があります。

「園芸療法実習」の様子

「園芸療法実習」の様子

学生自らが考案したプログラムをクライアントと一緒に行います。

「色彩の心理」の講義の様子

「色彩の心理」の講義の様子

「色彩の心理」の講義の様子です。勉強だけでなく、実際に絵を描いて、 討論しながら「色」について学びます。