学長メッセージ
近畿大学は創立87年を迎え、「実学教育」「人格の陶冶」を建学の精神として、「人に愛され、人に信頼され、人に尊敬される」人作りを基本方針として学生教育、研究活動に邁進してまいりました。
近年、世界的な課題として、食糧問題(世界人口急増に伴う食糧不足)、エネルギー環境問題(CO2排出増加による地球温暖化、原子力発電所事故によるエネルギー問題)がクローズアップされています。本学は世界に先駆けてこれらの諸問題に取り組んできました。食糧問題については、クロマグロの完全養殖(世界で初めて成功)、絶滅した黒毛和牛の再生(クローン技術)、ホウレンソウの遺伝子を導入したホウレンソウ豚(遺伝子導入)の開発など多学部に亘る多彩な研究が実施され国際的に高い評価を受けています。また、エネルギー環境問題解決策としては「コーヒーかす」や「茶かす」など廃棄物を再利用する「バイオコークス」による火力エネルギーの開発(実用化されている)、日本の里山再生計画など、注目を集める研究が進行しております。さらに、1秒間に1000万コマの撮影ができるビデオカメラの開発など工学分野における活躍も見逃すことができません。
このようにグローバル化された諸問題に立ち向かっていくためには、国際人の養成を急がなければなりません。ネイティブな英語を学習するための英語村を始めとする外国語学習を支援するスタッフや施設が完備しています。また、社会に役立つ物つくり、人作りに生かせる専門的な知識や経験を身につけることをサポートする体制も整備されております。このような恵まれた環境を生かして優れた社会人を養成してまいります。
さて、昨年の東日本大災害、福島原発事故に対する本学からの速やかな経済的支援、医療支援、原子力研究所をはじめとする各学部教職員、学生諸君の支援を通して、近畿大学の総合大学としての力を如何なく発揮し続けております。